大阪女学院中 国語の出題傾向が変更に

2015年12月24日

大阪女学院中高が開催された「保護者のための evening 説明会」にお邪魔をさせて頂きました。

当日は学校関係者だけでなく、在校生の保護者様や卒業生も登壇され、学校からの一方的なご説明というよりは在校生の保護者様や卒業生の皆さんがお感じになられていることなどから同校の魅力を「浮き彫り」にする、という内容でした。

そういったお話とは別に、今回の説明会では「中学入試における国語の出題傾向を変更する」ということについてご説明がありましたので、ご紹介を致します。以下、大阪女学院中のHPに掲載されている文言も引用しながら、来る2016年度入試での国語の出題傾向についてご説明を致します。

1.長文問題を1問にします。過去の問題に比べて、時間的余裕をもって取り組める形式になっています。
⇒ これまでは長文2題の出題だったが、50分では時間が足りず最後まで解答できていない答案があった。読解の実力を正しく判定するために長文を1題とし、120点中70点(後期は100点中60点)の配点とする。

2.文法やことばの知識を問う問題が、独立した大問として出題されます。出題内容の傾向はこれまでの過去の問題と変わりません。今までは長文問題の中に含む形で出題していましたが、長文とは独立した大問として出題します。今までより難しくなっているわけではありません。
⇒ 昨今、文法やことばの知識が少し足りない生徒が多いようで、中学・高校で国語を学ぶ素地として、受験勉強の中でことばについて意識的に準備してほしい。

3.百人一首から出題します。配点は大きくなく、一部に現代語訳をつけてあります。内容を理解して答えを出せる問題です。完全な暗唱を要求するものではありません。
⇒ 小学校指導要領「伝統的な言語文化に関する事項」の範囲内での出題とし、古典学習への入り口として少しでも親しんでおいてもらいたい。

以上が、国語の出題についての変更です。一言でまとめてみますと「全体の問いから読解問題が少し減り、漢字やことばの知識の問題が少し増える」ということになりますでしょうか。

大きく出題傾向が変わるわけではありませんので、大阪女学院中の過去の入試問題を繰り返し取り組めばよいと思います。