大阪青凌中高 着実に進学校へステップアップ

2010年5月31日

大阪青凌中高の塾対象説明会に参加してきました。

大阪青凌中高 外観

いつもは学校以外の施設を使われて説明会をされる同校ですが、今回は学校でご実施いただきました。

大阪青凌中高 エクセルホール

説明会が行われたホールの様子です。

今回の説明会は2つに絞ってご説明いただきました。1つはコース別募集を開始し今春で2回の入試を経た「ジュニアSコース」の1期生の様子や取り組みについて重点が置かれたもの、もう1つは「国公立大現役合格」を目標とする特進Sコースの1期生が今春卒業を迎えたのを受けて、大学合格実績とそれまでの過程・取り組みについて、です。

まずは、中学校のジュニアSコースの様子です。

このコースでは、家庭・学校・生徒本人の3者をつなぐものとして「シャトルノート」というものがあり、情報交換の機能だけでなく、情緒不安定な時期の中学生の精神的なフォロー、保護者の悩み相談の場として大きな役割を果たしているようです。

授業についてご紹介しますと、英語においては1週間で6枚程度のプリント課題を与え、△や×がついた問題については○がつくまでやり直しを何度も行う「ハッピーホームワーク」という名の取り組みが行われています。これを続けることで、英文法は中3の2学期で終了させることが目標とされています。

また、英語の読解力養成には「ペンギンブックス」を活用、興味のあるものや知っているものを内容とした長文を使用することで、長文へのアレルギーをなくすことを狙っています。

数学は、といいますと、中3⇒高1持ち上がり時に難易度の大きなギャップが発生する点を埋めるために中3後半で高1内容(数ⅠA)に着手されています。そのために、中1・2時点で計算の徹底演習を行うことになっているようです。

さて、そんなジュニアS 1期生の五ツ木模試偏差値が公表されました。5教科の偏差値が60以上になっている生徒は実に全体の1/3を占めており、今後の更なる伸びが期待されます。

続いて高校の内容をご紹介します。

今年は特進Sと特進両コースから合計8名の国公立大合格者を輩出したのですが、昨年実績の「4名」から実に倍増しています。国公立大受験者数も昨年は10名でしたが、今年は20名居た、とのことです。また、国公立大合格者8名中4名が私大を受験しないという、いわゆる「国公立一本」だったようで、これまでの大阪青凌には無かった傾向だったようです。

そんな受験生に対して、これまでは2次試験対策寄りだった授業内容を特進S 1期生についてはセンター対策の比重を高めた「基礎力の強化」に充てて入試に臨ませたそうです。

授業内容としては、例えば東大の英語の過去問を渡して要約作業をさせ、理想の答えに近付くまで何度もやり直しを徹底してさせた、ということをご紹介いただきました。また、生徒が作成した答えをいくつか並べたプリントを配布するなどして答案の「違い」を見せるなど、工夫した授業を行ったそうです。

現在の在籍生についてもいくつかお話くださいました。

現高3生は実に49名が国公立大を志望しており、併設中学からの持ち上がり組の中で京大志望が2名いる上、成績的にも充分狙える位置にいるそうです。来年の大学入試結果も楽しみです。

大阪青凌中高 校舎から校庭を望む

上の写真は校舎から校庭を望んだ風景です。都会の騒がしさから解放された、のんびりと時間が流れているように思えるこの場所。街中の学校と違って周辺環境は良いのですが、ことアクセスの良し悪しで言えば「厳しい条件下にある」と言わざるを得ない大阪青凌中高。しかし、ここまで足を運べば非常に面倒見の良い先生方や教育内容が待っています。

今後も面白い学校になっていくだろうな、そう予感させられた説明会でした。