夏休みの勉強 順調に進んでいますか?

2010年8月18日

早いもので8月も中旬が過ぎ、夏休みがいよいよ折り返し地点を過ぎました。

今年の夏は非常に暑く、この猛暑が世界各地で様々な出来事を引き起こしています。いくつかご紹介しますと・・・

・日本では真夏日や猛暑日が続き、熱中症で搬送される人が相次いでいる
・記録的猛暑となっているロシアでは、ウォッカなどを飲んで酒に酔ったまま水遊びをして死亡する人の数が急増
・中国ではバス停に停車したバスのエンジン部分が猛暑のため自然発火し、全焼(全員無事)
・イラクでは気温が50度に達する酷暑なのに停電が頻発、怒った住民らの激しい抗議デモが拡大し、電力相が責任を取って辞任

その他に、比較的平和な内容のニュースとしては「人気のアイスキャンデー「ガリガリ君」が連日の猛暑で爆発的に売れており製造が追いつかない状態」というのもあります。とにかく、この暑さでどこも大変なことになっているようです。

受験生の皆さん、この夏休みの学習は順調に進んでいますでしょうか?この暑さの中で勉強しないといけないのですから、頭が下がる思いです。

が、しかし、「暑いし、今勉強してもすぐに成績が上がるわけじゃないし・・・」などと勉強をさぼっている受験生もたくさんいるのではないでしょうか?

前置きが長くなりましたが、今回は「夏休みの学習成果についてどう感じていたのか」「いつごろ夏休みの学習成果が表れたと感じたのか」について、2008年に河合塾が大学受験生を対象として調査したものをデータとして使用し、受験の先輩たちからの声をご紹介したいと思います。

まずは、夏休みの学習の成果はあったかどうか?についてです。

夏休みの学習成果はあった?

約7割の人が学習成果が「あった」「まあまああった」と回答しています。

続いては勉強の成果が出てきはじめた時期についてです。

夏休みの学習成果はいつ感じた?

「勉強の成果が出てきた」と感じるのは「9月」「10月」と回答した人が多くなっています。すぐに成果が出るというわけではない、ということが先輩たちの声からもよくわかります。

逆に言うと、夏休みにしっかり勉強していたら早くて9~10月には学習の成果が表れてくる、ということですから、焦らず、地道に努力を積み重ねることが大切であることも先輩達からのメッセージとして受け取れます。

ここまでは大学受験の先輩からの声ですが、中学受験・高校受験を迎える受験生たちにとってみても大変参考になると思います。

ここからは、小6の夏休みはどのように過ごしたかなど受験生へのアドバイスや注意すべきことについて、現中1生に聞いたものをご紹介します。なお、これらのメッセージは金蘭千里中が発行している通信物に掲載されているものを転載しています。

・夏休みに頑張ると秋頃から急に成績が伸びると聞いていたので必死になってやった。
・ひたすら塾の夏期講習。帰ってきたらすぐに習った内容を復習する。
・夏期講習で6時間、宿題や復習などで6時間ぐらい勉強した。
・塾のない日は朝9時に起きて夜11時までの間に8時間以上勉強した。
・朝6時に起きてウォーミングアップに計算。
・午前中は基本問題、午後は応用・発展問題に取り組んだ。
・苦手科目ばかりを勉強した。
・睡眠時間は6時間。睡眠をできるだけたくさんとって無理のないように!
・遅く起きると癖がついて新学期に困るから、早く起きよう!
・食事はしっかり、たくさん摂った。
・できるだけ水分を摂った。
・毎日、ラジオ体操をしてから勉強するとかなり脳が働く。
・学校の自由研究が最後の日までできなかった。学校の宿題は早めにしたほうがいい。

など、いろいろな声が紹介されています。

受験生の皆さん。夏休みのがんばりが秋以降の学力の伸びに大きく関係してきます。入試までの間、まとまった時間を勉強に割けるのはこの夏が最後です(冬休みはあっという間に終わってしまいますので)。特に苦手な科目に時間を十分にかけて、しっかり学習しておくことをオススメします。