関西大倉中高 次年度入試の出題ポイント

2010年11月12日

関西大倉中高の塾対象説明会にお邪魔してきました。

関西大倉中高 説明会

関西大倉中高は春にも説明会を実施下さいました。当ブログでは特に中学入試について詳しくご紹介しています。こちらのエントリー「関西大倉中 プレテスト復活!」も合わせてお読みください。

今回の1時間半の説明会では実にたくさんの情報をいただきましたが、今回は特に中学入試・高校入試ともに「入試での出題ポイント」についてもお教えいただきましたので、ご紹介したいと思います。

まずは中学入試から。国語で大問が1つ追加されるということが判明しています。

― 中学入試 ―

国語
・「第三問」が増設、従来の第一問「説明論説文」と第二問「小説」は変わらず
⇒これまで第一問・第二問で出題されていた「漢字の書き取り・読み・語句(慣用句)の意味」などの知識を問う問題を独立させる

算数
・大問数は昨年と変更なし
・小問集合2題、図形1題、文章題2題、推論1題
・ただし、第1題と第2題の小問の配点が若干アップするので、ここの出来が合否を分ける
・記述の問題は途中までの部分点あるが、解答だけでは0点の場合も

理科
・大問6題は変更なし
・物理・化学分野で4題、生物・地学分野で2題、計40問程度
・設問の要求通りに答えること(例えば、四捨五入する小数ケタの誤りや漢字指定の漢字誤り、ひらがな書きに注意)
・漢字の誤りは不正解

社会
・大問の構成は変更なし
・「環境問題をベースとした時事問題」や「日本の歴史を中心にした問題」とも、地理的な内容も含んでの回答を求める
・時事問題は、地図・図形・グラフなどが必ず出題されるものとして対策すべき
・漢字指定ではひらがなは不可だが、指定がなければひらがなでも可とする

続いて、高校入試の入試問題ポイントです。

― 高校入試 ―

国語
・大問3題は変更なし
・評論・小説・古文分野、計40~50問程度
・評論・小説ともに本文は長め
・漢字の書き取りはトメ・ハネ・正確な画数について見る
・説明問題は部分点あり

数学
・大問数は5題で昨年と変更なし
・小問集合1題、二次関数1題、一次関数1題、方程式1題、図形1題の計25問
・第1題の小問集合は基本~標準的な問題で、配点も大きいことから、ここの出来が合否を分ける
・記述の問題は途中までの部分点あるが、解答だけでは0点の場合もあり

理科
・大問6題とし、昨年度の5題から変更している
・一分野で4題、二分野で2題の出題とし、計40問程度
・一分野は計算を必要とし、考える時を要するので時間配分に注意が必要
・設問の要求どおりに答えること(例えば、四捨五入する小数ケタを間違えたり、記号指定に対して言葉で解答する、など)

社会
・大問3題(変更なし)、計50問程度
・公民分野・地理分野は各30点、歴史分野は約40点
・公民分野と地理分野は標準的なので、確実に得点しておきたい
・漢字指定でなければ、ひらがな書きでも可
・判別不可能な解答での「記号」は誤答と扱う

英語
・大問8題で変更なし
・長文1題、発音1題、アクセント1題、語句整序1題、会話1題、語句語法文法3題で、計40問程度
・丁寧な英語の文字を書くように心がけること(判別不能な大文字・小文字、ピリオド・コンマ・クエスチョンマークなどの間違いは減点)
・和訳問題において、不自然な日本語や論理関係のおかしな文章は大幅な減点または0点とする

入試対策を進める際の参考にして下さい。