京都女子中 オープン模試を終えて

2010年12月2日

10月30日(土)に京都女子中が実施されました「京女オープン模試」の結果が返却されました。

このブログでもすでにお伝えしていますが、今年から京都府内私立中ではプレテスト実施の動きが活発化しています。過去に以下のエントリーで詳しくご紹介しています。

京都府私立中 プレテスト実施校 大幅増へ
2010年度近畿地区私立中 プレテスト日程 ほぼ出揃う

そんな動きの中、京都女子中のプレテスト実施は大変大きな反響を呼びました。実際、今回の京女オープン模試では、以下のような受験者数などになっています。

申込者数:706名
受験者数:656名

開成教育グループ 入試対策課で調べたところ、プレテストで700名規模の受験者数を集めているところは大阪桐蔭中(約1300名)、近畿大学附属中(約750名)、清教学園中(約600名)といった所ぐらいです(いずれも昨年実績)。

京都女子中ほどの知名度・ブランド力がある中学校がプレテストをすると、こんなにも集まるんだ、と、ただ驚いています。

さて、今回の京女オープン模試は国語と算数の2科目での実施でした。また、今回のテストではⅡL・ⅡSコースの判定は行われていますが、ウィステリアコースの判定はついていませんでした。とはいえ、入試当日と同じ時間で実施されるのと同時に、問題傾向も同様に設定されたようですので、受験生の皆さんにとっては非常に良い「腕試し」になったと思われます。

今回の京女オープン模試について驚かされた点が3つあります。

一つ目は、先ほどご紹介した通りの「受験者数の多さ」です。

二つ目は、「資料の充実ぶり」です。

受験生たちがテストを受験している間、保護者向け説明会が実施されました。学校説明や模試問題・入試問題の傾向や学習のポイントなどについて解説いただいたそうなのですが、参加した保護者に当日に配布された資料を見せていただいたところ、非常にしっかりとした資料を作られていました。

特に、今まさに受験生たちが受けているテストの「出題の狙い」や「問題の考え方・解き方」、今後の対策に役立つ「傾向と対策」といった資料が非常に充実しており、単なる腕試しの場として終わらせるのではなく、京都女子中の入試攻略法を事細かく説明して下さる場にもなったようです。

もう1つ驚いた点。それは「返却が早い」ことです。

実施が10月30日(土)で、しかも受験者が約700名いたにもかかわらず、約1週間後には結果が返却されてきています。

プレテスト実施については相当前の年から始めている大阪府内各私立中ですが、結果返却までに1ヶ月程度かかる中学もちらほらと見られます。大半の受験生は、結果を待っている間にも他校のプレテストを受験しているものです。同時期に複数の学校のプレテストを受けている場合、やはり先に結果が返ってきた学校に意識が向くのは仕方が無いことです。

京都女子中はその点についても綿密なリサーチをした上で、万全の体制とされてから実施をされたのでしょう。

これだけの受験生を相手に丁寧かつ迅速な対応をされた京都女子中。また一つ京都女子中の魅力を発見出来た、貴重なプレテストとなりました。