金光八尾中高 進学校の仲間入り その秘訣は?

2011年1月7日

金光八尾中高の校舎内にお邪魔する機会がありましたので、皆さんにもご紹介したいと思います。

金光八尾中高 外観

近鉄大阪線 高安駅から歩いて10分程度で着きます。途中の道沿いには細い川が流れており、魚が泳ぐ姿を見ながらの登下校となります。

金光八尾中高では近年大きな改革を進められています。まず、中学校を特進Ⅰ・特進Ⅱというコース編成にされて今年で3年目を迎えております。また、高校においては京阪神を中心とした難関国公立大に照準を合わせて授業を展開するS特進を来春より新設されます。

このS特進については「金光八尾高 新コース「S特進」誕生へ」でもご紹介しています。

このS特進の新設により、高校はS特進・特進・総合進学の3コース制となります。3コースの共通点としては「週35時間の授業」がありますが、講習についてはコースによって課される中身が異なります。

S特進:週7時間の必修講習
特進:週3時間の必修講習と週4時間の選択講習
総合進学:週3時間の必修講習

校舎内①

その必修講習の時間の多さにも驚きますが、上の写真にもありますとおり、高3生は何と9限まで勉強されているようです!非常に熱心です。

その結果として、国公立大の合格者数が今春61名(浪人2名含む)となり、卒業生265名に対する占有率は22.3%(現役生ベース)となりました。実に4人に1人の割合で国公立大に進学した、という形です。

この進学実績が評価されたのでしょうか、先日の週刊朝日(2010年11月9日発売号)にも「選ばれる私学 関西名門校 共学校編」で関西大倉中高や雲雀丘学園中高などと並んで金光八尾中高の紹介されました。進学校として仲間入りした証拠、と考えても良い事例ではありますが、実は金光八尾中高の魅力はこの「徹底的な学習指導と、その先の進学実績」だけではないのです。

校舎内②

校舎内③

上の2枚の写真のように、校舎内の壁という壁に、そして少し余裕があるスペースがあればそこに机を置くなどして、とにかく生徒が制作した絵・彫刻などが所狭しと並べられています。さながら美術館のような雰囲気です。

金光八尾高の総合進学コース生を対象とし、2年次から「美術コース」が1クラス分編成されます。普通科でありながら専門的な美術の勉強が出来るという点と、私立大文系学部の受験に対応したカリキュラムになっている、というのがコースの大きな特徴となっています。

何とこの美術コース、大阪私学美術展 学校優秀賞を17年連続して受賞、という輝かしい実績を持っています。上の写真でもお分かりでしょうけども、非常に本格的な作品群ですので、受賞もうなづけます。

また、写真は掲載出来ませんが、授業の様子も拝見しました。中高問わず、どの学年・教科の授業を覗いて見てもシーンと静まりかえった、生徒全員が集中している授業が展開されていました。

生徒たちに「しっかりと授業を聞く」という習慣がついているということもあるのでしょうけれども、そういった良い素養を活かすも殺すも教師次第、という面があります。その点において、金光八尾中高の先生方は生徒全員が静かに授業を受けたくなるような「魅力ある授業」を展開されているのだろう、とそう確信しました。

これこそが、金光八尾中高が進学校へと変貌を遂げた最大の秘密なのではないでしょうか。

「入学した生徒たちの成績がどんどん伸びている」ことについてはいろいろなメディアで報じられているとおりですが、そういった事実を頭に入れた後であのようなどの学年・クラスの授業を覗いてもしっかりと授業を聞いている様子を拝見しましたので、より一層金光八尾中高の進学実績の凄さについての説得力が増した、そんな印象です。

学力・大学進学についてもそうですし、美術分野の力についてもそうですが、生徒が持つ夢を実現させるためにありとあらゆるサポートをされています。大阪の中心部からやや離れた八尾という土地に、堅実に生徒たちに力をつけさせ続けている学校があることを、ぜひ皆さんもお知りおき下さい。

2011banner