大阪国際大和田中高 国公立大は30名合格

2011年7月14日

大阪国際大和田中高の塾対象説明会に行ってまいりました。

大阪国際大和田中高

まずは中学校の取り組みや来年度入試の情報等をお伝え致します。

1コマは50分授業となっており、特に英語の授業ではクラスを2分割して両グループともネイティブ25分・日本人25分の授業を実施している、というものが特徴的な取り組みとなっています。

在校生を対象として毎年「満足度調査」をされておられるようですが、直近の満足度は中1が85%・中2で75%・中3で60%となっているそうです。学年が上がるに従って満足度が下がっているのと、中3の満足度が著しく低いのが気になります。中3の満足度が低い理由としては「学力が思ったように伸びていないから」という理由が多いそうで、この学年の皆さんにはきっと「自分はもっと上を目指すんだ!」という気持ちが強いのだろうな、と、学力を伸ばすことに対する飽くなき探求心が見え隠れします。

中高一貫生の今春の大学合格実績もご紹介いただきました。国公立大は神戸大1名を含む4名、関関同立は21名となっています。しかし、その一方で美容や音楽の専門学校に進学した生徒もいる、ということもご報告いただきました。本人たちの希望は尊重すべきでしょうからこの進路に対してとやかく言うべきではないのかもしれませんが、私立の中高一貫校に6年間預けた結果の進路が専門学校、ということに対してこれから受験校をお考えの保護者や受験生たちが納得するとは思えません。

中学校の2012年度入試については、いくつか大きな変更点があります。

①募集定員を80名から60名に減少させる。1次で40名、2次A・Bで20名の配分。
②これまで4科のみだった入試科目にも手が入り、1次は算国理3科⇒3科(250点)か2科×1.25の高い方で判定、2次A・Bは2科となる。

特に②についてはこれまでの4科固定だったことを考えるとかなり受験させやすくなりますので、大歓迎の変更点です。

続いて、高校についてのご紹介です。

高校はコース制をとっており、2010年から新設された「スーパー理数」、「理数」「英数」の3つで構成されています。

S理数は京阪神大を目指し、特に2次力教科にポイントを置いています。中でも週2回(水・土)に全員対象の「特別プログラム」で幅広い知識や興味・関心を持たせるように工夫しているのが特徴です。

理数は国公立大を目指して5教科7科目の学力伸長を目指すコースです。

英数は難関私大を目指すコースで、文系なら英国数(数の代わりに社会)、理系なら英数理の3科に特化したカリキュラムとしている。また、関大パイロット校提携(14~5名分)や指定校推薦枠を優先的に使用可能とされています。

これらのコースですが、2年進級時に3つのコース間でコース変更が可能となっています。また、S理数と理数の間については3年進級時にもコース変更が可能(カリキュラム等が似ているので)となっています。

今年の大学合格実績ですが、全体で国公立大は30名合格しています。理数コースの1/3が国公立大に合格している、というデータもご紹介下さいました。

また、英数コースの半分が関関同立を始めとする難関私大に合格しているというのも付け加えておきます。

今年2011年度の高校入試結果についてはどうでしょうか。

専願は136名ですが、その中で特に旧第4学区は77名と半分以上を占めており、昨年72名・一昨年62名とくらべて若干の上昇となっています。

併願合格者で実際に入学手続きをしたのは84名、合格者に対する率にすると12.8%です。昨年は手続き者106名・合格者に対する率は13.5%でした。併願は昨年よりも下回ってしまったことがわかります。

併願合格者の中で入学手続きをした84名は男子42名・女子42名とちょうど半分ずつの割合となっています。男子は266名の併願合格数のうち42名が手続きしたので、率にすると15.8%(昨年は13.0%)、女子は390名の併願合格に対して手続きは42名なので10.8%(昨年13.8%)となっています。これらの数値を見ていますと、男子よりも女子の手続き率が大きく下がっていますので、女子の公立高受験先は男子よりも堅実なものだった、と推測されます。

気になる併願者の公立高後期の併願先ですが、次の通りとなっています。

大手前高3名(昨年2名)、四條畷高15名(昨年14名)、寝屋川高22名(昨年31名)
大阪市立高10名(昨年11名)、牧野高8名(昨年13名)

なお、来年度入試である2012年度入試では特に変更点はありません。