上宮中高 人気ぶりを示す数々のエピソードと入試結果①

2011年7月26日

上宮中高の塾対象説明会に参加してきました。

上宮中高

共学化を発表して以来、あちこちで過熱する一方の人気について耳にした昨年~今年でしたが、その勢いは未だに続いています。といいますのも、今回の説明会は予定していた会場に全参加者が入りきらず、メイン会場の映像・音声のみを流す別フロアの会場にも参加者を入れての実施、となったからです。

今年の入試を終えた今だからこそ「今年の入試の様子が聞きたい」「来年はどうなるのか?」ということで、なお一層塾関係者から半端ではない注目が集まっているようです。

会の冒頭、共学化発表以降の人気沸騰ぶりを示す様々なエピソードをご紹介下さいました。

・昨夏の私学展において初めて女子の制服の実物をお披露目したところ、大変好評を得る。その結果、ブース着席者にも女子が多数いた。
・昨年10月の高校説明会では例年の3倍強、同月の中学体験学習会(プレテスト)も例年の2割増。また、この月行われた五ツ木模試では専願が前年度の3倍、併願も2倍となる。
・11月の高校説明会は1100名が参加、12月の高校説明会は更に増えて1300名が参加。

特に高校での人気過熱ぶりが顕著ですね。その辺りが入試にどのような影響を与えたのか、についてご紹介していきます。

中学の2011年度入試結果についてです。

受験者数は増えたものの、入学者数は133名で、そのうち女子は35名。募集定員は160名だったので定員を割っている状態です。

あれ?共学化で人気が爆発したんじゃないの?

というのが一般的なご感想だと思いますが、学校の先生方がおっしゃるには「例年になく厳しくラインを引かせてもらった」とのことで、つまりは合格者を絞った、ということです。簡単に言うと、人気が出ている分、たくさん合格者を出して収容しきれないぐらいの入学者になると困るから、ということです。

しかし、ここで誤算が起こります。

1次は例年合格者のうち90%が手続きをするところ、例えば今年は標準コース合格103名中85名(82.5%)しか手続きをしていなかったり、2次Bに至っては合格者のうちたった1名しか手続きをしていないなど、合格者の定着(入学率)が予想以上に悪かったようです。そのせいで、予想を下回る入学者数となり、結果として定員を割った、ということになります。

来年度である2012年度入試の情報ですが、先ほどご紹介したような今年の様々な結果を踏まえて、次の点を変更されます。

①定員を特進40名・標準80名の計120名とし、標準で40名減らす
②2次Bを廃止し、入試機会は1次(1/14)と2次(1/16)の2回のみとする

来年の上宮中の入試機会は2回となりますし、募集人数が標準で40名減ることになりますので、来年度入試で合格を取ろうと思うのであればおそらく今年よりも高いレベルが必要になるものと予想します。おおよそですが、標準の合格を狙うのであれば五ツ木駸々堂模試で45ぐらいは取っておかないと厳しくなるのではないでしょうか。

なお、入試科目については今春と同じく特進は3科4科選択、標準は2科3科4科の選択となります。

中学に関する情報の最後になりますが、10月16日(日)には体験学習会(プレテスト)が実施されますので、受験予定の方は必ず参加しましょう。

高校についての情報はまた別のエントリーで改めてご紹介を致します。