四天王寺中高 理系比率は60%

2011年10月5日

四天王寺中高の塾対象説明会に参加してきました。

四天王寺中高

8:30登校、50分授業、中学では火曜と木曜が7限授業、高校では7限授業の曜日・日数はコースや学年によって異なっており、週1~4日とのことだそうです。このように、ベースとなる部分は中高共通ですが、7限授業の曜日や回数が中高あるいは所属するコースや学年で異なっています。

その他、中高で共通のものとしては、毎月第4土曜日はお休みなのでその分の振り替え授業を毎週月曜7限に1コマずつ入れている、という点があります。

なお、先ほど7限授業の曜日や回数をご紹介しましたが、それも含めて7限目の授業に関しては超過授業料(1時数超過につき23400円/年)として正規の授業料と別に徴収されているようなので、ご承知おき下さい。

クラブ入部率ですが、中学は6~70%、高校は5~60%ということだそうです。

中学には英数Ⅰと英数Ⅱの2コースありますが、後者の方が入試難易度が高くなっているものの、入学後はカリキュラム・教材は両コースとも同一となっており、上位コースである英数Ⅱに関してはプリントなどの補助教材を使って「深さ」「量」を追い求めているそうです。

英数ⅠとⅡのコース間移動ですが、中2進級時にⅠからⅡに1クラス分の人数がコース変更出来ることになっているそうです。また、高校進学時には中学3年間の成績を考慮してⅠ・Ⅱの所属が決定されることになっています。ちなみに、高校入学者(英数コース)とはクラスは混合されることはないようです。

気になるテストについても聞いてきています。実力テストは中学の3年間は英数ⅠとⅡで同じ問題が出題されることになっているそうです。今年入学したばかりの現在中1の2学期実力テストにおいて、上位100名の中に英数Ⅰの子が44名いたそうです。入試当日に力を充分に発揮出来ず、英数Ⅱから回し合格で英数Ⅰになったとしても、その後の頑張りで英数Ⅱの生徒たちを抜き返すことも可能である、ということですね。

このような中学3年間のカリキュラムで、高校進学時には英数国において高1内容の80%程度の進度まで完了しているそうです。

高2から文系・理系に分かれることになっていますが、理系希望者は全体の6割という高い割合になっているそうです。これは他の学校、特に女子校では見られない特徴なのではないでしょうか。

高校に設置されているコースは英数コースとスポーツ・芸術コースの2つです。スポーツ・芸術コースは専願のみの募集となっており、県大会レベル以上の実績があるかどうか、が受験の際の目安になるようです。このスポーツ・芸術コースの例年の在籍者内訳としては、運動系30名、シンクロ・バレエ・スケート・ピアノなどの個人競技の類は15名、という形になっています。

さて、今年の四天王寺高の大学合格実績はどのだったのかを振り返ってみましょう。

今年度は私立薬学系に多く進学(頭数で約50名)しているのが1つ目、国公立大よりも関関同立の希望者が多かった、というのが2つ目、こういった2つの特徴があったようです。

そんな状況ではありますが、国公立大医学部医学科の合格者数は46名(防衛医大含)で、女子校では全国2位の実績となっているようです。

特に高校入試においては、専願なら評定7・併願なら評定8の生徒を入学者として迎えておられる(併願はもっと成績の高い方も受験しているようですが、入学に至るケースは稀なようです)状況でこの実績を出している、ということを強調されておられました。

四天王寺中高には「浪人してでも国公立大の医学部医学科に行く」と、頑として進路を変えない受験生が多いようです。そんな「1本筋が通った」といいますか、しっかりとした信念を持つ女性に育つ風土や伝統がこの学校に有ることを感じた説明会でした。