龍谷大 一般入試に向けた対策ポイント

2011年12月26日

龍谷大は各教科とも標準レベルの出題内容なのですが、その分ミスを無くして確実に得点を重ねていくことが必要になりそうです。

龍谷大が実施されました、一般入試向けの説明会にお邪魔してきました。

龍谷大①

今回この説明会が実施された深草キャンパスは、地下鉄 くいな橋・京阪 深草が最寄駅となっており、特に京阪 深草駅からは徒歩3分で上記の写真の校門前に到着するなど、交通アクセスが良い立地です。

龍谷大②

今回は、一般入試に向けて「各教科ではどのような出題傾向になっているのか」や、それを踏まえて「これから先はどういった対策を進めていけばよいか」についてのイベントが目白押しでした。

そんな中、今回は英語・国語・理系数学のポイントについてご紹介をしてまいります。

英語
①構成は以下の通り
Ⅰ 長文(約600語) 15題
Ⅱ 長文(約400語) 5題
Ⅲ 会話(A 4行、B 12行) A 5題、B 5題
Ⅳ 英作(整序英作、日本文あり) 5題
②長文は本分の内容を問う問題が中心で、文法問題も出題。下線部の意味、段落の内容、指示後の指す語句、空所補充問題として時制やつなぎの語、文脈に当てはまる熟語を選ぶ、表題を選ぶ問題もある。本文の単語・熟語・構文はいつも授業で習っているレベルで、難しい単語や表現には脚注がついている。段落全体の内容と英文ごとの内容をきちんと理解出来ればよい。
③会話問題では話の流れを考えながら、決まった会話表現を当てはめるよりはむしろ文法や文脈でふさわしいものを選ぶべき。会話の場面・登場人物・会話の流れを読み取ろう。
④整序英作では、与えられた8つの語句を正しく並べて英文を作る。文法・語法・慣用表現の知識が問われる。あくまで英語の語順で考えることと、日本語の言い回しに惑わされないようにすること。

国語
①全問マーク式、現代文2題・古文1題で試験時間は80分。選択肢は4択で設問数も適量(28問)なので、時間配分を間違えずに確実に解き、7~8割の正答率を目指す。
②現代文は、傍線部の意味内容や理由を問う設問、空所補充問題が中心で、前後の文脈を正確に把握する力と語句に対する知識の正確さが求められている。脱文挿入問題は過去問で充分練習して解き方をマスターしておきたい。出題文の内容は学問論・言語論・芸術論・哲学思想など多岐にわたるが、筆者の主張が明確な文章が出題されている傾向が強く、良問。漢字問題も必出。
③古文は傍線部の解釈、内容・理由説明問題を中心に基本古語の意味や文法事項の理解を問う設問、文学史、指示内容の把握など多岐にわたる。品詞分解などの基本的な文法の練習をしっかり積み、人物と場面を押さえながら大意を読み取る練習が必要。時間や方角を示す語句も必須。

理系数学
①90分で大問4つ、記述式。ひねった問題など「変な問題」は出ておらず問題自体は難しくないが、定義や根本について聞かれることが多いので、計算頼りの受験生はその点改善しておく必要がある。
②ベクトルと微分積分は毎回出題されている。場合の数は出ないこともあるが、出た際は細かい所まで聞かれるのでやっかい。
③手持ちのテキスト・参考書の類では、基礎と標準レベルの問題・内容までは押さえておいてほしい。
④記述式に対応した学習を進める際には、答え合わせの際に「答えがあっているかどうかだけしか見ない」という学習は止め、途中の式や答案の作り方についてしっかりと見る。

龍谷大③

上の写真は理系数学対策講座の様子です。初めて聞く先生の授業であれば慣れるまでに少々時間がかかるものですが、この先生のお話はすんなり耳に入ってきました。受験生の皆さんにも好評だったのではないでしょうか。

さて、上記3教科の話を総合してみますと、「いつも授業で習っているレベル」「良問」「ひねった問題は出ていない」ということで、総じて「問題は良質、レベルは標準」であることは確かです。問題レベルがごく普通、ということであれば、受験生の間に点差が生まれにくくなります。よって、ケアレスミスで1問を落とすと大変な「後退」となってしまうのです。

ですから、今後は「解ける問題は確実に取りに行く」という勉強を進めていくべきでしょう。

公募推薦入試で残念な結果になってしまった受験生の皆さんであっても、今後の学習次第では一般入試で充分合格を勝ち取れるものと思います。現に、開成教育グループからの龍谷大に挑んでいる受験生の中にも、毎年「公募推薦は不合格だったが、一般で合格した」という方が多数います。

ケアレスミスを無くして確実に正答を重ねていく、難しい問題だと思ったらさっと手を引いて他の問題に時間を割く、そういった点に注意して今後の学習を進めていってください。