佛教大 公募推薦入試を終えて

2012年1月16日

公募推薦入試では、志願者数が増えたにもかかわらず合格者数が昨年よりも絞られている学部が多数あったり、新設の看護学科においても高い倍率だったりと、かなり狭き門だったようです。

佛教大が実施された一般入試向けの説明会にお邪魔してきました。

佛教大①

紫野キャンパスで実施されたのですが、当日は全国高校駅伝が行われており、大学周辺の道路が交通規制されていたり、沿道には全国各地から集まったと思われる関係者の皆さんが応援していたり、とにぎやかでした。

佛教大②

当日は入試制度の説明・保護者向け説明・受験生対象の各教科対策講座というプログラムが組まれていました。

今回は、タイトルにもあります通り公募推薦入試を終えた段階での佛教大の人気動向、そこから予想される一般入試の動向といったものをご紹介したいと思います。

公募推薦入試結果は次の通りとなっています。赤い部分は志願者の増加に対し合格者数を絞っており、かなり難化したと思われる所になります。また、注目の看護学科については目立つように黄色くしています(画像をクリックすると拡大します)。

佛教大 公募推薦入試結果

表の下から2番目にある「看護学部を除く昨年比較」に記載の通り、大学全体では志願者増である一方で合格者減、合格者が絞られていることがわかります。これは、2011年度の公募推薦入試合格者の歩留まり率(合格者の入学手続き率)が予想よりも高く、3月の一般後期まで定員を残せず、公募推薦での入学比率が高くなってしまった、ということを踏まえてのご対応であるようです。これが、今年公募推薦入試段階で絞り気味に合格を打たれている理由です。

ただ、今年の公募推薦入試合格者の入学率に関してはまだまだ分からない所があるので、昨年よりも大幅に歩留まり率が下がるなどで状況が一転すれば、一般入試でかなりの数の合格が出る可能性があります。

とにかく、公募推薦入試が終了したばかりの現時点では一般入試での合格のイスは昨年よりは残されている状況です。

学部・学科ごとの動向を見てみましょう。

まず、国公立大・私立大を問わず全般的に教育系が人気である風潮の中、佛教大の教育学科が昨年より約15%少ない志願者となっているのが目につきます。これは、近畿地区に教育学を学べる学部・学科が増え、受験生が分散傾向にあるからではないでしょうか。

特に、佛教大の教育系に合格するためには高いレベルが要求されますが、近年新設された他大学の教育系学部・学科にはさほど高いレベルを必要としない所もたくさん出てきていますので、安全を期する受験生はそういった所に流れていることと思います。

さて、注目の看護学科ですが、倍率は約14倍。かなり狭い門だったことがわかります。過日にこちらのエントリー「摂南大 一般入試に向けて②」でご紹介した「摂南大 看護学部の公募推薦での倍率は3.6倍」というのと比べると、摂南大が手ごろなレベルで狙い目だったことがわかります。

近年人気の系統となっている理学療法・作業療法の両学科はどうなっているでしょうか?

理学療法学科では志願者数の増え幅以上に合格者数が多くだされており、作業療法学科に至っては志願者減であるのに合格者数は昨年の約1.25倍出ているなど、受験生にとて非常にありがたい状況となりました。それでもまだまだ高い倍率であるのには変わりは無いのですが・・・。

最後に、佛教大の先生が受験生の皆さんに向けて言われていた、一般入試に向けての出願のコツをご紹介して終わりたいと思います。

・決定的に苦手な科目がある受験生は、傾斜配点方式で点数を引き下げるように。
・日ごろ科目間で極端な差が無い場合は、均等配点が無難。
・第2志望として考えられる学科があるのであれば、併願することを強くオススメする。
・3月に実施される、一般後期に位置付けられるB日程は、3月5日(月)の午前・午後、3月6日(火)の午前の3回チャンスがある。前期で良くない結果であっても負けずにこちらを積極的に受験してほしい。