2012年度センター試験 予想平均点と難易度変化

2012年1月20日

去る1月14・15日に、全国各地で大学入試センター試験が実施されました。

昨年のセンター試験当日の様子はこちらのエントリー「2011年度センター試験 予想平均点と難易度変化」でご紹介していますとおり、積もった雪が会場へ向かおうとする受験生の行く手をはばむ、非常に大変な状況でした。

今年は、といいますと、お天気は大変よかったのですが、センター試験終了後数日に渡って新聞各紙・テレビ・インターネットのニュースサイト等では「過去最大規模のトラブルが起きた」と報じているとおり、受験生にとって不利益なことが多発する不本意な試験となったようです。

今年のセンター試験から地歴・公民で科目選択方式が変わり、2科目受験者には地歴と公民の問題冊子を一度に配布することになったのですが、配布に手間取ったり、公民の問題を配り忘れたりする試験会場が続出したようです。

産経新聞によりますと、「地理歴史と公民の2科目受験者に1冊しか問題を配布しなかった受験者が全国81会場で3462人に拡大した」と報じています。「説明や配布に手間取るなどして時間を繰り下げた48会場4053人と合わせ、影響人数は7515人に膨らんだ」とも報じており、まさに過去最大規模のトラブルであったことがわかります。

21日に行われる再試験ですが、希望者全員を対象として実施するようで、会場は受験生の地元、連絡が取れない受験者にも念のため受験席を用意する手はずのようです。

これによって、再試験対象者は過去最多となる模様です。

「全員を再試験の対象とする」ということでご対応されるようですが、再度試験すれば済むという話ではないと思います。試験を実施する側は受験生と同じ、いや、それ以上の緊張感を持つべきものと思いますが、いかがでしょうか?試験というものは本来「もう1回やり直し」はないはずのものなのですから。

そんなゴタゴタが繰り広げられたセンター試験当日、2000名近くの受験者を受け入れている関西大の前に様子を見に行って来ました。

センター試験 会場

初日の1限目が始まる30分前に着きましたが、関西大の門前はまだまだ閑散としていました。写真には写っていませんが、門の外ではある私立高校の先生方が校名が入ったノボリを持って数名立たれており、自校からの受験生が通るたびに声をかけていました。熱心!

関大は門前で願書を配布

同じく関西大の校門前の様子です。このように一般入試の願書が門のど真ん中に置かれており、道行く受験生に大々的なアピールをされていました。その甲斐あってか、写真撮影前後に1人の受験生が願書を手に取ってカバンにしまいこんでいました。

さて、今回のセンター試験終了後、最も気になるのが今年の各科目の平均点です。大学入試センターが18日に「中間集計」として科目別の平均点を公開しています。大手予備校それぞれの予想平均点と合わせてご紹介したいと思います(画像をクリックすると拡大します)。

2012年度センター試験 予想平均点と難易度変化

今年のセンター試験ですが、昨年よりは全体的に易しくなった、という印象です。昨年も「易しくなった」と記載しましたので、2年続けての易化となります。

特に、昨年に引き続いて数学ⅠAが平均点を上げていること、現代社会が大幅に難化したこと、化学が簡単だったと思われる点、が特筆点です。

さて、センター試験が終わった今、次は自己採点と国公立大2次の出願先を探す作業に入ります。後日、このブログで「学部・系統別の人気動向」についてご紹介したいと思います。お見逃しなく!