梅花女子大 大きい看護学科と他学科のレベル差

2012年5月21日

梅花女子大の塾・予備校対象の説明会にお邪魔をしてきました。

梅花女子大は今春より「食文化学科」という学科を新設されています。そちらの詳細については過去にこちらのエントリー「梅花女子大 現代食文化学部は文系から食にアプローチ」でご紹介をしていますので、合わせてご一読下さい。

梅花女子大の教育内容や学科についてご紹介します。

大学のキーワードは「歴史」「女子大学」「キリスト教主義」の3つがありますが、大学の個性を表す言葉としては「立地環境の良さ」「小規模」「多彩な学科」といったところが挙げられます。

梅花女子大で最も重きを置いているのが「就職」で、これまで就職をテーマとして種々の改革を行っておられます。また、今後も様々な改革が予定されている様子です。

学科構成です。実学系の学科としては看護学科とこども学科、一般企業を就職のターゲットとする学科は心理学科と食文化学科、文化表現学部内の3学科については好きな分野を伸ばしつつ就職へとつなげるもの、といった学科構成になっています。資格はもちろんのこと、資格以外にも武器を持たせるために多彩な学科構成や小規模であるメリットを活かした教育内容となっています。

各学科の入学に必要となるレベルですが、おおざっぱに言うと、看護学科は模擬試験での偏差値で50は必要な一方で、他の学科は40を少し超える程度で入学が可能となっており、レベルの差が大きく開いているのが特徴です。

その看護学科では、実習先病院を多く確保して多くの病院を見てもらう機会を設けることで「場数」を踏んでもらう、あるいは病院を見る目を養ってもらうことが念頭に置かれています。これは、看護分野で最も頭の痛い問題である「離職率の高さ」の一因となっている「病院と合わない」ことを未然に防ぐための策であるようです。

そして、今年から新設された食文化学科は、こちらのエントリー「梅花女子大 現代食文化学部は文系から食にアプローチ」でご紹介をしましたとおり、管理栄養士養成のカリキュラムになっていません。聞くところによりますと、管理栄養士資格を取得しても「離職率が低い」「一事業所で複数名の管理栄養士は不要」といった事柄から就職口が極端に少ない現状があり、後発で参入しても中々しんどいということから、あえて管理栄養士から外れた内容とされたそうです。

入試部分での特筆点は、公募推薦入試で合格した受験生が、「授業料免除」を目指して(入学金を納入した学科に限ることが条件となるが)再度一般入試Ⅰ期を受験をする「Sチャレンジ」という制度がある、という点があります。検定料は無料です。ちなみに、公募推薦入試では看護学科であれば75%がボーダーライン、他学科は60%あれば、とのことです。目安にしてください。