大卒生就職内定率 昨年より上昇も・・・②

2012年5月29日

こちらのエントリー「大卒生就職内定率 昨年より上昇も・・・①」でご紹介をしました、今春大学を卒業された学生たちの就職内定率に関しての続きです。

前回は「就職内定率が好転したものの、就職希望者数が当初よりかなり減っていることから「就職浪人」などが多くいるのではないか」ということと「国公立大と私立大では圧倒的に国公立大が就職では有利」という情報を、データを交えながらお届けしました。

今回は、文系と理系で就職内定率がどれほど違うのか?についてご紹介をいたします。早速、下のグラフをご覧下さい(画像をクリックすると拡大します)。

文理別 就職内定率

過去3年分の、国公立大・私立大それぞれの文系・理系別そして全体の就職内定率をお示ししています。

2010・2011年は文系と理系では3~4%もの差が開いていた就職内定率ですが、今年は約1%に留まっています。全体の就職内定率自体が好転したのがこちらにも良い影響となって表れています。

文系と理系の比較で言いますと、これまでは「圧倒的に理系が有利」というデータでしたが、今年は特に私立文系の就職内定率の上昇が著しく、私立理系のデータとさほど変わらない値となっているのが特徴的です。

しかしながら、国公立大と私立大ではやはりまだまだ大きな差が残っているのが現状です。文系と理系に分けて見た際にも、やはり国公立大の方が就職内定率が高いということが証明されました。