国公立大志向が上昇 「志願したい大学」ランキング2012③

2012年8月29日

リクルート進学総研が高校生の大学選びの動向を明らかにするために2008年から毎年調査を実施されている「大学ブランドランキング」から読み取れる、近畿地区の高校生たちの間で広がる「国公立大志向」について分析するシリーズ、今回で3回目となります。なお、これまでの2つのエントリーはこちらになります。まだお読みでない方は先にこちらをお読みください。

国公立大志向が上昇 「志願したい大学」ランキング2012①
国公立大志向が上昇 「志願したい大学」ランキング2012②

さて、今回のエントリーでは高校生たちがどの程度国公立大を意識しているのか?についてのアンケート調査結果をご紹介します。08~12年度の5年分の調査結果がありますので、経年変化も合わせて検証できます。

次のグラフをご覧ください(画像をクリックすると拡大します)。

志願した大学ランキング④

グラフ内で紹介している数字はすべて「%」になります。

このグラフは、国公立大及び私立大・私立短期大の進学志向について過去5年間調査されたものをグラフ化したものです。「単一回答」とされていますので、高校生は希望の進路を1つだけ選んで回答したことになりますから、データの濁りはないはずです。

なお、右端にある「国公立志向」「私立志向」の数字に関してですが、質問紙の回答の「国公?の?学・短期?学にぜひ?きたい」「どちらかといえば国公?の?学・短期?学に?きたい」をあわせて「国公?志向」、「私?の?学・短期?学にぜひ?きたい」「どちらかといえば私?の?学・短期?学に?きたい」をあわせて「私?志向」としています。

グラフ一番下の2008年度は約10ポイント差という大差で私立大志向が強かったのですが、2009年度で大きく国公立大志向が高まり、ついに2011年度で国公立大志向の方が高くなっています。2012年度の調査においてもその傾向は変わっていません。

過日のエントリー2つでご紹介したランキングで見られた「国公立大への進学志向が強くなっている」という点が、このアンケート調査結果にストレートに表れています。

近畿地区の高校生たちの間では確実に国公立大への進学を目指している子が増えている、ということがわかるデータを3回に渡ってご紹介をしました。

国公立大を狙っている受験生の皆さん。思っている以上にライバルが多いことになりますから、夏休みの残りの期間を十二分に活用して学習を進めるようにしましょう。