関西国際大 来春開設予定「保健医療学部 看護学科」

2012年10月26日

関西国際大の高校・予備校向け説明会に行ってまいりました。

関西国際大①

今回の説明会は、2013年4月開設に向けて現在設置認可申請中の「保健医療学部 看護学科」に関する内容に絞った説明会となっておりました。

初めにお断りをしておかなければならないのが、来春開設予定ということで現在は「設置認可申請中」となっております。認可が下りる過程において何らかの事情があってこちらで記載をした内容が変更になる可能性もありますので、その点ご注意いただきたいと思います。

保健医療学部 看護学科が設置されるのは三木キャンパスで、1学年定員80名の予定となっています。

今回新たに看護学科をお作りになられるに至った経緯についてもご紹介いただきました。

小野市民病院と三木市民病院が2013年10月に統合、新病院として「北播磨総合医療センター」が出来ることになっており、看護師の安定供給元として関西国際大が看護学科設置の打診を三木市及び同医療センター企業団から受けたことが学科設置の発端だそうです。なお、同大の調査によりますと、北播磨地域における看護師の充足率がおよそ70%に留まっており、看護師の不足が問題となっているようです。その点を解消すべく、同医療センターは「改革に熱心である」と近年評価が高い関西国際大にお願いをされ、同大が快諾された形です。

新しく出来る予定になっている医療センターの病床数は450だそうで、兵庫県下では6番目の数となる予定です。それに伴い、看護師も最終的には450名程度が必要となり、かつ一般的には看護師の離職率が高い(10~15%/年)傾向にありますので、卒業生は高い確率で同医療センターでの受け入れが叶うことでしょう。

ただし、ここ以外の就職に関しても、北播磨地域を中心として看護職の確保は十二分に可能であると説明されておられました。

北播磨総合医療センターとは以下のような相互連携(養成段階及び就職先としての両方)を行うことになっているそうです。

①看護実習生の受け入れ
実習に必要な大部分の科目を北播磨総合医療センターで受け入れる

②看護師養成に必要な指導者を派遣する
北播磨総合医療センターに勤務する看護師や医師、技師を講師として大学に派遣する(21名)

③教育資源を共同利用する
大学が保有する看護に関する専門図書について北播磨総合医療センターと共同利用するほか、研修等での大学の施設利用にも協力する

④就職先の確保
卒業後に学生を看護師・助産師・保健師として北播磨総合医療センターへ送り出す

⑤奨学金
同医療センターでの4年間の「お礼奉公」によって返還免除となる貸与奨学金を設ける

大学あるいはそこに集う学生たちと医療センターのお互いが助け合い、また恩恵を受けることが可能となっていることがわかります。

関西国際大②

最後に、この看護学科の2013年度入試(あくまで予定)に関する情報をまとめます。

①10月末に認可が下りれば、12月の公募推薦入試から募集開始となる。
②募集定員は80名、うち5名が社会人枠となるので、高校生対象は75名となる。
③公募推薦では筆記型、一般前期・後期はマーク型での試験となり、他学部の問題と一部共通部分がありつつも、一部は看護学科独自の問題を混ぜる予定とのこと。
④公募推薦ではグループ面接(60点)がある。
⑤英語資格保持者には加点措置がある。詳しくは関西国際大へお問い合わせを。
⑥奨学金制度あり。選考対象となる入試は公募推薦及び一般前期A。こちらも詳細は関西国際大へお問い合わせを。
⑦「再受験1回に限り検定料が無料」となる制度がある。

特に最後⑦の「再チャレンジは無料」という制度に関しては、公募推薦不合格⇒一般前期再受験、一般前期不合格⇒一般後期再受験、といったケースに大いに利用してほしいところです。

関西国際大が地域の医療に貢献するために、大病院と二人三脚で準備を進められている看護学科の情報をお伝えしました。