大学受験生 入試直前期の勉強時間・内容

2012年11月16日

大学受験生の皆さんにとっては、私立大の公募推薦入試で大変忙しく、合格発表などで気をもむ時期となっています。

この時期は公募推薦入試の合否や模擬試験の結果などで自分の勉強法について疑問を持ったり、今一つ確信を得られなかったりと、それまでは順調に勉強を進めてこれていた受験生でさえも悩みを抱えることが多い時期です。

「今の勉強時間で大学に合格出来るんだろうか?」「この時期はこんな勉強方法でいいのだろうか?」といった疑問をお持ちの受験生の皆さんに対し、大変参考になるデータを今回お示ししたいと思います。

全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)が実施した「受験生応援!合格への道 全国の大学生に緊急アンケート」の結果が専用HPで紹介されていましたので、その一部をご紹介します。このアンケートは、今現在大学に通う方々を対象として実施されたもので、大学入試直前期の勉強時間や学習方法などについてのアンケート結果が簡潔にまとめられているものです。

まずは、平日及び休日の学習時間が夏休み前後と入試直前期ではどの程度異なっているのか、を見てみましょう。

平日の学習時間

平日の学習時間ですと、夏休み前後・入試直前期とも3~4時間が占める割合が全体の大体1/3程度で最も多いという状況は変わらないのですが、入試直前期になると1~2時間の層が大幅に減り、反対に5~6時間と答えた受験生の割合が急激に増えています。

休日の学習時間

休日になるともっと長い時間学習するようになります。夏休み前後では5~6時間という受験生が全体の1/4を占めて最も多かった所ですが、入試直前期になりますと一番高い割合となっているのが7~8時間の23%、その次には9~10時間の20%が続いており、明らかに長い時間机に向かっていることがわかります。

入試直前期の勉強時間としては、平日では3~4時間(できれば5~6時間)、休日は7~8時間(できれば9~10時間)が目安、といった所でしょうか。

では、実際にどういった内容の勉強をしていたのか?についてもご紹介します。アンケート集計結果の中で獲得票数が多いものから順に10位までの事柄を並べています(画像をクリックすると拡大します)。

入試直前期に実行した学習方法1

「センターの過去問を解く」が最も多くなっていますが、今やセンター試験は高い受験率となっていますので、受験生のうちでも非常に多くの方が対策に時間を費やしているようです。

センター試験はクセが無くオーソドックスな設問で構成されており、問題演習としては良質な素材と言えます。国公立大志望者については言うまでもありませんが、私立大一本で考えている受験生にとっても、センター試験でそこそこの得点率を取れるのであれば、「センター利用型入試」での合格が期待できるのもさることながら、中堅私立大の一般入試であってもたやすく突破できるでしょう。その意味では、センター試験を受験する予定の受験生はまずはセンター試験対策に時間を費やすとよいのではないでしょうか。

3位以下には「赤本を解く」「問題集を繰り返し解く」「様々な大学の過去問を解く」といった、問題演習に関する回答が多く並んでいます。やはりこの時期は過去問などを「実際の試験時間に合わせて時間を測って解く」という作業を多く行っている受験生が多いことがわかります。基礎・基本事項の確認も大切ですが、こういった演習を数多くこなしておくことで、時間の有効的な使い方を文字通り「体で覚える」ことが大切です。

迷える大学受験生たちの参考になれば。