あきらめるな! 公募推薦入試不合格者の一般入試合格先①

2012年12月14日

大学受験生の皆さんの多くは、私立大の公募推薦入試結果がほぼ出そろいましたので、一般入試に向けて勉強を進めたり、出願先を吟味したりしていることと思います。

公募推薦入試で不本意な結果となってしまった受験生もたくさんいることと思いますが、必要以上に弱気になることなく一般入試も強い気持ちを持って戦い抜いてほしいと思います。

公募制推薦入試で不合格となってしまった大学・学部であっても、一般入試で同じ所を受験して合格したケースも多々あります。もっと言えば、公募推薦入試で不合格となった大学・学部以上の所に一般入試で合格しているケースだって存在するのです。

今回と次回の2回のエントリーに分けて、2012年度大学入試において、開成教育グループから受験をした受験生たちの全受験履歴から、「公募制推薦入試で不合格だった受験生が一般入試でどんなところに合格したのか?」というデータをご紹介します。

多くの私立大がありますが、今回は受験生が多い産近甲龍に絞ってお話を進めていきます。

まずは、昨年京都産業大の公募制推薦入試を不合格となった受験生たちの、一般入試合格先についてです(画像をクリックすると拡大します)。

表が2つに分かれていますが、それぞれ左側にある学部・学科名は京都産業大の学部・学科名で、公募制推薦入試では不合格になったところを示します。また、その右横にあるのは大学・学部・学科名となっており、これは右側にある京都産業大の学部・学科を不合格になった受験生が一般入試でどういった大学・学部・学科に合格したのか、を示します。

一般入試合格大学・学部・学科の中で、黄色くハイライトをしている所は「公募制推薦入試で不合格になった学部・学科に一般入試で再チャレンジをして合格を勝ちとった所」を示します。つまり「リベンジを果たせた」ということになります。

また、同じ一般入試合格大学・学部・学科の中で赤くハイライトされている所は関関同立の合格大学・学部・学科を示しています。公募制推薦入試で不合格となったレベルの大学・学部・学科よりも高い所に合格をしている、ということになりますね。

続いて、公募制推薦入試で近畿大を不合格になった受験生が一般入試で合格した先の表です(画像をクリックすると拡大します)。サンプルが多いので、2枚の画像に分けてご紹介します。

ここで、何やら赤い字で「-9」といった数字がありますが、これは「公募制推薦入試において9点足りずに不合格となった受験生が、一般入試で右横にある大学・学部・学科に合格している」ことを示します。

上の画像の例で言うと、近畿大 農学部 食品栄養学科を9点足りずに不合格となった受験生が、一般入試では関西学院大 人間福祉学部 人間科学科と関西大学 人間健康学部 人間健康学科に合格している、ということを示します。

公募推薦入試の段階で近畿大 農学部の合格まであと一歩のところまで来ているのであれば、一般入試で関西学院大や関西大に合格する可能性がある、ということですね。

この農学部の例の他にも、一般入試合格先に関西大や立命館大が結構目立ちます。近畿大の公募制推薦入試の結果で不本意な結果であっても、その後の頑張り次第では関西大・立命館大・関西学院大も充分狙えるのです。

次の表も9点差で近畿大を不合格になった生徒が甲南大(法)や龍谷大(文)に合格しているケースもあり、関西大や立命館大にも合格している例もあります。

最後は龍谷大不合格者の一般合格先です(同じく画像をクリックすると拡大します)。

公募制推薦入試では9点差や6点差といったわずかな差で不合格となった学部・学科に一般入試でリベンジを果たした例だけでなく、法学部法律学科では20点以上の差がついて不合格した受験生が一般入試で見事に逆転合格を勝ち取っているという例も見受けられます。

その他、公募制推薦入試では龍谷大が不合格だったにもかかわらず、一般入試では関西大・同志社大・立命館大といった所にも合格している受験生もいますね。

このように公募制推薦入試の結果が思わしくなくても、一般入試で充分にリベンジが可能、いや、場合によっては関関同立といった公募制推薦入試の時に不合格となった大学・学部以上のランクのところにさえも合格出来る可能性があるのです。

どうですか?少しは勇気が出るデータではないでしょうか?

次回のエントリーでは、「一般入試で関関同立に合格した受験生は、実は公募制推薦入試ではこんな所を不合格になっていた」という例をご紹介します。関関同立を目指している受験生で公募制推薦入試の結果が良くなかった方は、必見です。