近畿大 公募制推薦入試を終えて

2012年12月21日

こちらのエントリー「近畿大 一般入試に向けた対策講座&説明会・相談会を開催」でご紹介をしました、近畿大が各地で実施されている「一般入試合格対策講座&説明会・相談会」にお邪魔してきました。

東大阪キャンパスで開催された回でしたので、大学キャンパスやその中を歩く大学生たちの姿も合わせて見ることが出来ました。参加された受験生の皆さんにとっても、特に参考になることが多かったのではないでしょうか。

さて、近畿大では先日公募制推薦入試が終了したばかりですが、そちらの結果についてご紹介します(画像をクリックすると拡大します)。

ご覧の通り、大変厳しい入試となりました。倍率が上昇している学部が多発しています。

こちらのエントリー「近畿大 今年は近年まれに見るチャンスの年!」では、昨年の公募制推薦入試終了時点の動向をご紹介しましたが、昨年は大学全体で7%ほどの志願者減となった反面で合格者数が前の年に比べて14%ほども増やされ、例年に比べて合格しやすい年だったことがわかります。

その結果を見た今年の受験生は「チャンス」と見たのでしょう。志願者が大量に集まることとなり、結果として大変厳しい入試となりました。

具体的に数字を追いながら状況を確認していきましょう。

大学トータルで志願者数が約14%増加したのに対して、多くの学部ではそれほど合格者数が増えていない状況であるだけでなく、一部の学部では大きく合格者数を絞っているところもあったりして、トータルでは合格者数は約1%絞り込まれた形です。

文系全体では合格者数がほぼ昨年と同数ですが、理系で2%強の絞り込みがされており、理系が特に厳しい入試だった様子です。

なお、倍率欄で赤字で示されている所は昨年から倍率が上昇したところを示します。特に薬・農といった人気どころで合格者数が大きく絞り込まれているのがわかります。

合格者最低得点率についても以下の通りまとめました(画像をクリックすると拡大します)。

左が文系、右が理系、すべて公募制推薦入試初日の得点率で、2013年度において得点率が高い所から順に並べています。

法学部は得点率が大きく下がっています。先にご紹介した志願者数・合格者数の動向によると「志願者数は大幅増・合格者数は大幅減」となっています。よって、「人気となったが成績的には下の層が集まり、一定水準の受験生を不合格にした結果、合格者数が絞り込まれた」と読めます。

倍率が低下した文芸学部に注目してみますと、昨年よりも得点率が上昇している所が多くなっています。よって、「例年以上に成績優秀者が集まったので思い切って合格を多く出した結果、倍率が下がった」のではないでしょうか。

一般入試に向けて注意が必要な大学です。今回の情報を参考にして、受験予定の皆さんは充分ご注意ください。