畿央大 来春は大幅に定員が増える予定

2013年5月8日

畿央大が2013年3月31日(日)に開催をされましたオープンキャンパスに行ってきました。

畿央大の2013年度入試結果を簡単に振り返ってみたいと思います。

昨年度入試では全学科の中で看護医療学科のみ志願者数を減らした(94.9%)のですが、今春は全学科で志願者数が増加しています。その結果、大学全体で約2,000名・21.5%の志願者増となり、倍率も7.7倍から9.1倍へ高騰しています。

その中で最も志願者が増えたのは、昨年の倍率低下に加えて昨春の卒業生である1期生が看護師国家試験100%という実績を出した看護医療学科で、昨年比138.8%、倍率も6.5倍⇒9.7倍となっています。

そんな志願者の増加、それに伴って不合格者数も増えてしまっているという現状を鑑みてでしょうか、2014年度入試では定員を大幅に増加するべく、現在申請準備中であるようです。

今回定員の増加が予定されているのは以下の4つの学科です。残念ながら、看護医療学科は設置後間もないため今回の増員の対象外となっています。

理学療法学科 60名⇒70名  健康栄養学科 70名⇒90名
人間環境デザイン学科 45名⇒50名  現代教育学科 145名⇒195名

上記をご覧いただきますと、現代教育学科で大幅に定員が増える予定になっていることがわかります。約35%もの増加です。

その現代教育学科では、定員の増加に加えまして入学後に選択する「コース」の名称等が変更になることも予定されています。

現在は1年次より「学校教育」「幼児教育」「教育心理学」の3コースに分けているのですが、次年度より以下3つのコースに改める予定になっています。

学校教育コース 小学校教諭をメインに「学校の教員」を目指す
幼児教育コース 幼稚園教諭と保育士をメインに、幼児教育のプロを目指す
保健教育コース 子どもの心によりそう養護教諭を目指す

養護教諭を育成する「保健教育コース」というのが新たに設けられることになっています。

今春の畿央大の合格率が25.0%となるなど、養護教諭は英語などの一般的な科目の教員と比べて採用されるのが難しいそうなのですが、奈良県の17名募集に対して畿央大からは既卒を含む3名が合格しているなど、保健教育コースにも期待が持てる実績となっています。

また、いずれのコースにおいても特別支援学校教諭免許の取得が可能となるよう、現在申請準備をされておられます。

心配なのは「希望のコースに入れるかどうか?」だと思います。上記3つは1年次からコース分けがされるのですが、「入学手続時に登録」「コースごとの定員は無く、必ず希望のコースへ」という方針で運営されるようです。極端に人数が多い・少ないコースが出ても構わない、というお考えのようなので、合格してからは安心して希望のコースを選べることになっています。

定員の増加、学科内のコースを見直すなど、世間の動向に合わせてしっかりと変革を見せている畿央大の様子をご紹介しました。