関西外国語大 新設「英語国際学部」

2013年5月16日

2013年4月28日(日)に開催されました、関西外国語大のオープンキャンパスに行ってまいりました。

2014年度より新設が予定されている「英語国際学部」についての説明がありましたので、ご紹介します。

現在学研都市キャンパス(旧穂谷キャンパス)に唯一設置されている国際言語学部が、2014年度に英語国際学部と名称を変え、中身も一新することになっています。この申請が認められれば、国際言語学部は2014年度以降募集を停止することになります。1学年定員は700人を予定されています。

学部のコンセプトとしては「実用的な英語と中国語の運用能力をベースに、3つの国際力(異文化理解力、国際理解力、グローバル・キャリア基礎力)を身に付け、国際社会で活躍できるグローバル人材を養成する」ことにあり、英語と中国語の運用能力を磨くことを大きな特徴とされています。

英語の授業が週8回となり、他学部・学科と比べて最多となるなど、1年次は英語運用能力を集中育成することに特化されています。また、中国語は基礎教養程度の習得を目指し、原則履修とすることも予定されています。ただし、フランス語・ドイツ語の履修もオプションで可能となっています。

1年次に集中育成した英語力をさらに強化すべく、2年次は原則として全員1学期間英語留学に派遣する、ということがこの学部の大きな特徴の1つです。ただし、学業成績などによる選考があるようです。なお、派遣先の授業料は大学が負担することになります。なお、英語圏+中国語圏の組み合わせで最大1年の留学も可能となっており、大学はこれを「推奨」とされています。

先行して開設された英語キャリア学部は「1年の留学」「英語『で』学ぶ」ことが目的とされているのと比べると、英語国際学部は「語学留学」の要素が強い、というのが両学部間での留学に関する特徴の違いです。

また、同学部では、実社会に直結した教育として今企業が求めている「チャレンジ力・主体性・課題解決力」といった力をつけるため、語学力に加えてグローバル人材として必要な社会的能力、グローバル・コンピーテンシーといった「グローバル・キャリア基礎力」を養成する取り組みも準備されています。

2013年度入試結果に関する特筆すべきものとしては、今春英語キャリア学科内に新設された「小学教員養成コース」の動向があります。公募推薦で6.4倍・一般前期で2.7倍となり、30名募集の所29名が入学しています。

2014年度入試に向けた変更点をご紹介します。

一般入試後期では、これまで大学・短大とリスニング・筆記とも共通の問題とされていたところを、2014年度より筆記試験に関してのみ大学と短大で内容を変えることになるようです。

また、これまで「英語特技入試」と呼んでいたものを「2ヶ年留学チャレンジ入試」を名称を変更し、事前の資格審査をクリアした者に関して面接(英語・日本語両方)のみの専攻とする形で募集されます。