奈良大 奈良で学ぶ贅沢

2013年6月24日

奈良大の高校・予備校対象説明会に行ってまいりました。

大学の概要です。

奈良大は文学部と社会学部からなる小規模大学で、現時点の学生数は約2500名、男女比は6:4となっています。

特に初年次教育からキャリア教育につなげる教養教育を展開する「教養部」を持つのも特徴の1つで、1990年代前半に全国の大学で相次いで廃止されてきた教養部ですが、奈良大では未だに残されており、この教養部を持つのは今ではほとんどないのではないでしょうか。

学生から公募した大学を表すキャッチフレーズは「奈良で学ぶ贅沢」だそうです。特に、史学科と文化財学科の2つは奈良にあるメリットを多く享受しているのではないでしょうか。また、その点を受験生も良く理解しているのか、その2つの学科だけ異様にレベルが高いのも特徴的です。

就職状況です。

今春は535名が卒業。就職希望者数356名のうち264名が就職し、就職決定率は74.1%となりました。2年前の取材時には76.3%(その前年から約5%のダウン)でした。今春の進路決定者のうち71%が企業、次いで進学(16%・51名)、公務員(6%)教員(5%)と続いています。

2014年度入試に向けてですが、特に大きな変更点はない模様です。募集定員の1割程度は併設校からの内部進学枠として設定されているのも引き続いています。

公募制推薦入試A・Bにおける学科試験は「小論文」のみである一方、Cは英国社等の試験が実施されます。

一般入試に限ってなのですが、同一学部内の他の学科を第二志望として志願出来る制度である「第二志望制度」があります。この第二志望制度においては、判定の際は当該学科の指定科目及び配点で行われる点、注意が必要となります。

推薦入試(A~C)及び一般入試(A~C)において、社会学部に限り「資格による加点」が設けられています。複数の資格及び得点保有者は希望する加点対象を1つだけ選んで申請する必要あります。詳しくは、大学発行の入試要項等を参照ください。

特待生制度もあるのですが、対象となる入試は一般Aのみ、人数も上位2位までと「狭き門」となっています。

最後、センター利用型入試に関してですが、この入試ではいわゆる「併用型」は一切設けておらず、センターの点数のみで合否判定をする方式のみとなります。先にご紹介したとおり、史学科と文化財学科の両学科のラインが非常に高いようで、恐らくはセンターで7割取れていないと厳しいのではないかと思われます。