京都外国語大 2014年度より新カリキュラム

2013年8月6日

京都外国語大のオープンキャンパスにお邪魔してきました。

大学概要を簡単にご紹介します。

京都外国語大は外国語学部内に9学科を持つ外国語の単科大学で、総学生数4,921名のうち女子学生は約7割を占めているとのことです。なお、オランダ語を開講しているのは西日本でここだけ、だそうです。

海外協定大学は24ヶ国69大学で、2012年度実績で138名が派遣及び認定留学をしたそうです(短期・休学留学含まず)。

学生数の規模が違うという点を念頭に置いて読み進めて頂きたいですが、対する関西外国語大では(昨年秋に聞いた話によると)50ヶ国・337校と提携、短期・長期も含めて約1700名が海外留学に向かい、1,700名のうち1~3年の長期プログラムで留学するのは600名程度、残りだいたい1,100名が半年以内のプログラムでの参加とのことです。

就職関連です。

今春の就職決定率は93.0%。全国平均の93.9%を下回っていますが、私立文系平均92.9%及び京都労働局調べによる京都府内40の大学・短大の平均就職率である90.1%は上回っています。

今年3月卒業生の就職活動に関する特徴として、京都外国語大に来ている求人件数が2010年度1,852件⇒2011年度1,885件⇒2012年度2,127件と大幅に増えた、という点が挙げられます。

外国語を学ぶ女子学生が特に好む「航空関係」の就職状況ですが、就職者全体の6.6%を占めているそうです。

また、教員志望者が多いので、京都府及び私立学校で校長を経験した3名を講師にした「教師志塾」なる教員養成塾(講座?)を置いているという独自の取り組みもされています。

タイトル及び上の画像にもありますとおり、2014年度から新カリキュラムを導入されることになっており、今回のオープンキャンパスではその内容を聞きに行くことがメインの目的でした。

外国語学部全体でカリキュラムを見直すことになるのですが、以下特長点をまとめました。

①外国語教育の強化
学生の一定の語学力を保障しつつ、上位層の学生にも彼らが満足する教育を行う。また、9学科を有する特性を活かし、バイリンガル・バイカルチャーなどグローバルな感覚を身に着けさせる。

②社会につながる教育を展開
教養教育と専門教育との一体化を図り、2つの科目群に再編。9学科の専門教育を共有し、職業につながる教育を展開する。

③次世代リーダー育成プログラムの創設
世界の多様性を受容し、組織やコミュニティのメンバーを支援して、目標達成に導くことが出来る貢献型リーダーを育成する。卓越した英語による「コミュニケーション力」と「交渉力」、多言語・多文化社会に対応できる「グローバルマインド」を身に着けさせる。

9つの学科をボーダーレスに学べ、良い所は共有し、一定の語学力が無いと卒業させない、特に良く出来る学生は③で更なる引き上げをする、ということになるようです。

補足をしますと、1年次は教養科目をあまり置かずに外国語を中心に学ばせることになります。専攻語は3段階の習熟度別編成とし、中・上級レベルには履修条件として「TOEIC550点・650点」等が課されることになるとのことです。

上記③のプログラムは「各学年定員60名」「1年ごとにTOEIC及びGPAの条件クリアが必要」「参加者には年25万円の奨学金あり」「特に学業成績や活動実績において上位の学生には”Honors”としての称号と副賞を授与」といったことが行われるそうで、まさに京都外国語大を代表する優秀な人材が集まるプログラムとなりそうです。

最後に、英語出題内容及び対策面についてご紹介します。

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