立命館大学 後期入試に向けて

2010年3月1日

立命館大の3月入試説明会に参加してきました。

立命館大 3月入試説明会

3日間・5会場で実施されたこのイベントですが、大学の方がおっしゃるには「昨年よりも参加者が多い」とのことです。大学入試の終盤戦、3月という最後の最後まで頑張り通して立命館大を狙う受験生たちがこの説明会にたくさん集まっていたわけですが、大学の方から「指定校や推薦などで年内で合格を決めてしまう受験生よりも3月まで頑張った受験生の方が入学後のレベルが高いことが多いので、皆さんに期待しています」との言葉がありました。

立命館大の一般後期の実施日は3月5日(金)、残念ながら一般後期の出願は2月24日(水)で締め切られていますが、センター利用型の入試については3月4日(木)までの受付となっています。インターネットでの出願も可能です。

さて、今回の説明会で仕入れてきた情報としては

①今年の前期一般試験の志願動向
②後期一般入試に向けての対策ポイント

の2点です。順番にご紹介を致します。

①今年の前期一般試験の志願動向
今年の立命館大は志願者数が全体的に減っており、昨年の「91.3%」の志願者数、人数にして約6000人の減少となっています。簡単に言うと「狙い目」になっています。今年は「スポーツ健康科学部」が新設されたのでその分の志願者数の上乗せがあるので、普通に考えれば全体としては志願者数が増えるはずなのですが・・・。どうやら、極端に受験生が集まっていない学部があるようです。

次の表は前期一般入試において昨年よりもどの程度の志願者数を集めているのか?というものを学部別に示したものです。100%よりも高い数値となっているところは昨年よりも志願者が集まっている、つまりは人気があるということになります。逆に100%を下回っている学部は今年は昨年よりも人気がない、ということになります。

立命館大 前期志願状況

表を見てみると、極端に志願者数が増えた学部というのは無い一方で、昨年から2割以上も志願者数が減っている学部がいくつもあることに気がつきます。大きく志願者数が減っている学部のいくつかについて、考えられる原因を説明してみたいと思います。

政策科学と映像は、共に「募集定員が少ない」という共通点があります。「定員が少ない=合格しにくい」と受験生が判断し、敬遠したのでしょう。

経営も大きく志願者数を減らしています。これは「昨年の合格最低点が高すぎたので、受験生が嫌がった」という見方が一番有力でしょう。他にも、不況を受けて「資格・就職に結びつきやすい学部に志願者が流れた」ということもあると思います。

②後期一般入試に向けての対策ポイント
今年の入試から、これまで100分だった試験時間を80分に短縮した一方で問題の難易度・量はこれまで通り、ということになっている英語についていくつかご紹介したいと思います。

いきなり大問1と2で出てくる長文についてです。大問1は「文章が長いわりには設問が少ない」という特徴があります。ここは読む時間を出来るだけ短時間で済ましたいところです。「本文を読む前にあらかじめ設問に目を通しておき、その設問を解くカギとなる言葉をつかんでおく」ことが効果を発揮します。

大問2も長文です。これは「空所補充」の問題となっていますが、文法などの「知識」だけでは正解を出すことは出来ず、文の論理関係・前後の流れなどをつかんだ上で答えを導きだす必要があります。文脈把握の力を養っておきましょう。

その他の問題については正直それほど難しい問題とは思えません。大問3以降のすべてを30~35分という短時間で解答を終えることが出来るように心掛けておいてください。特に大問5の語句整序問題は、龍谷大や武庫川女子大にも同様の問題が出題されていますので、そちらも合わせて解いておくと良い練習になることでしょう。

先日のエントリー「まだあきらめるな!私立大後期入試に向けて」でもご紹介しましたが、推薦~前期一般では全く手が届かなかった大学・学部でさえ、後期一般で合格しているケースがたくさんあります。立命館大に限って話をしても、前期一般よりも後期一般の方が合格最低点が低かった、というケースがいくつか見られます。

後期一般に出願した受験生の皆さん、ご自分の対策の中身をもう一度見直して後期入試に臨もうではありませんか!