同志社大 選択科目の出題傾向・対策ポイント

2013年11月27日

同志社大の受験生対象説明会にお邪魔してきました。

説明会の中でご紹介いただいたものの中から、今回は選択科目の出題傾向・対策ポイントに絞ってご紹介を致します。以下、科目ごとに記載をしています。

各科目に共通するポイントとしては、解答形式が記述式であることと、それによって完全な解答が作成できなくても「部分点」が期待できる、という点です。部分点を得るためには、丁寧な解答づくりが必要となります。

数学
・大問4問(文系数学は3問)、1問目は空欄補充、2問目以降は記述式問題。
・記述式の問題は論拠を示しながら、採点者が理解できるような解答が必要。
・完全解答できなくとも、解答にいたるまでのプロセスがしっかりと書けていれば「部分点」が与えられる。
・公式・定理を「暗記」するのではなく、「理解」すること。また、問題文を「読解」する力を養うことがポイントとなる。

日本史
・大問3~4問、解答形式は記述式と記号選択式。
・様々な時代・分野から万遍なく出題している。特に、文化史の分野も重視される傾向がある。
・「教科書の範囲」とは、脚注・口絵・図版・資料・年表など、教科書に盛り込まれた全体の内容を意味する。
・用語集などで補足学習をすることと、日頃から誤字・脱字・当て字に注意することがポイント。

世界史
・大問3問で、記号選択式、複数文の正誤判定、時代順の判定、記述式の問題という出題形式。
・特定の時代・地域に偏りがないよう、万遍なく出題する。
・「教科書の範囲」とは、脚注・口絵・図版・資料・年表など、教科書に盛り込まれた全体の内容を意味する。
・単語を「暗記」するだけでなく、それに関連したことまで「理解」すること。
・日頃から新聞の国際問題に目を向け、その問題を根本から「理解」しておくことが対策ポイント。

政治・経済
・大問4問、記述式問題と記号選択式の問題構成。
・諸問題の現状や歴史的な経緯を理解しているかを問う。
・分野横断的な出題も多い。
・時事問題を積極的に取り上げている。
・歴史的な流れ(縦のつながり)と法制度全体の構造(横のつながり)を認識することと、最新の動向に関心を持つことが対策ポイント。

物理
・大問3~4問(長文形式)、空欄補充と作図の出題構成。
・前半は標準的・典型的な問題だが、後半は発展的な問題となっている。前半で基本的な学力を問い、後半で応用力や組み立てる力を調べるためにこのような形としている。
・公式は単なる丸暗記ではなく物理現象を正しく理解しておく、一つの現象をいろいろな側面から考える習慣をつけておくことがポイント。

化学
・大問3問、記述式問題・計算問題・作図問題、実験操作を取り扱った問題構成。
・思考力や計算が必要な問題も頻出。
・問題文にヒントが隠されている場合も多い。
・「暗記」だけでなく基礎をしっかり「理解」することと、計算問題や記述問題は比較的配点が高いので、しっかり得点出来るよう日頃から取り組んでおくことがポイント。

生物
・大問3問、グラフを読み解く問題や計算問題も出題している。
・各分野から万遍なく出題。
・実験手順を正確に読み、その実験から得られた結果の意味を充分に理解することを求める設問も頻出。
・暗記や計算を「こなす」訓練だけでなく、正確に理解して正解を導き出すことが大事。生物学とは、生命の本質を理解・解明するための基本となる学問分野であることを念頭において勉強してほしい。
・グラフの読み取りやデータ分析についても慣れておくこと。