2013年度 司法試験合格率②

2014年1月21日

2013年度 司法試験合格率①」に続くエントリーです。将来の夢として法曹界を志す受験生やその保護者の一助となればと思い、2013年度を中心として司法試験の合格率について調べ、ご紹介しています。

前回のエントリーでは、今年2013年度に実施された試験の合格率のうち、平均合格率である「25.8%」を超えた所に関していろいろと分析してみました。

今回のエントリーは、近畿地区各校の過去4年分の司法試験合格率をご紹介し、全体的な状況を見てみたいと思います。早速以下のグラフをご覧いただきましょう(画像をクリックすると拡大します)。

近畿地区各校の中で今年平均合格率(25.8%)を超えたのは京都大・神戸大・大阪大・大阪市立大の4校のみとなっており、他はすべて平均を下回っています。

・・・ということで、どうしても平均合格率を下回ってしまった学校の話が中心となってきますが、出来るだけ明るいデータを拾っていきたいと思います。

京都大・神戸大・大阪大に関しては今回の集計対象としている過去4年分のデータでは全て平均合格率を超えており、全国でも屈指の合格率となっています。

大阪市立大に関しては、昨年は平均を下回ってしまったものの2010・2011・2013年度共に平均合格率を超えていますので、今後に関しても平均合格率以上の水準を維持していくものと思います。

近畿地区の国公立大については大変良い状況ですが、私立大についてはどうなっているかと言いますと、残念ながら平均合格率を超える学校が中々出てこないのが現状です。

そんな中、同志社大はコンスタントに20%程度の合格率は保っており、近畿地区の私立大の中では最も実績的には期待が出来る所となっています。

関関同立と一括りにされる4つの大学ですが、先にご紹介した同志社大は20%程度を例年保っているものの、他3つの大学については同志社大に少々差をつけられている印象です。しかしながら、関西学院大は2010年度20.3% ⇒ 2011年度14.6% ⇒ 2012年度14.5%と下降傾向にありましたが、今年は20%を超え、同志社大の水準にまで並んできています。今後もこの水準が続くといいのですが。

関関同立以外の私立大の話題です。関関同立より少し下回るかほぼ同じぐらいの合格率を毎年出しているのが、甲南大です。反対に残念な結果となっているのが近畿大で、昨年度は24.3%と2011年度・2010年度の15%弱から大変大きく合格率を上げたものの、今年は大きく合格率を下げてしまいました。

今回ご紹介したデータが学校選びの参考になれば幸いです。