2014年度センター試験 予想平均点と難易度変化

2014年1月24日

去る1月18日(土)・19日(日)には大学入試センター試験が行われました。

気になる今年の各科目の平均点をご紹介します。大学入試センターが22日に「中間集計」として科目別の平均点を公開していますので、大手予備校それぞれの予想平均点と合わせてご紹介したいと思います(画像をクリックすると拡大します)。


※「中間集計」は1月22日に大学入試センター発表の「中間集計」の数値

昨年は前年から大きく平均点が落ちた年で、その後の国公立大2次の出願に大きな影響を与えたことは記憶に新しいところです。

今年度は、昨年から平均点を上げている、あるいは昨年並みの難易度だった科目が多く、穏やかなセンター試験となったようです。

特に地歴公民は「やや難化」「難化」と表記される科目が無く、得点を稼げた受験生が多かったものと思います。また、文系の生徒であっても避けて通れない数学についても、特に昨年は大きく平均点を下げた数ⅠAで例年並みの平均点に戻ったことがかなり影響が大きいものと思います。

反対に、昨年大きく平均点を下げた国語が、今年さらに平均点を下げているようです。当方でデータを保有・集計をしている1994年度以降の平均点で最も低く、また、唯一の100点割れとなっています。

また、理科では生物と地学で平均点が下がっています。特に生物という文系の受験生が多く選択する科目で大きく平均点が下がっていることは、文系受験生にとって「災難」だったに違いありません。反対に、理系受験生が多く選択する物理と化学においては平均点が昨年並みあるいは上昇、ということなので、理系受験生には「恵み」の科目となったことでしょう。

トータルで見ますと、合計平均点は文系・理系ともアップするのは間違いありません。しかしながら、国語に加え、生物での平均点大幅ダウンを合わせると、文系の受験生で「被害」が大きい受験生が結構いるかもしれません。その辺りの所が今後の2次出願において大きな影を落とすことになるような気がします。

さて、センター試験が終わった今、次は自己採点と国公立大2次の出願先を探す作業に入ります。

詳しいところまでまだ分析は出来ていませんが、特に文系学部において慎重な出願傾向になりそうな気がします。

出願先選びは慎重を要する所となりそうですので、センターリサーチ結果は十二分に分析の上、自分の立ち位置や各大学のラインを冷静に分析して、後悔しない受験校選択となるよう、出願先の検討をするようにしてください。

後日、このブログで「学部・系統別の人気動向」についてご紹介したいと思います。お見逃しなく!

同時に、気持ちが後ろ向きになっている受験生の皆さんは、一刻も早く気持ちを前向きに戻すことが大切です。限られた時間だからこそ、早く気持ちを前向きに切り替えて「再び走りだす」ことが出来た人が合格に近づくのではないでしょうか。