大阪経済法科大 2014年度入試では志願・入学者数共に激増

2014年6月4日

大阪経済法科大の高校・予備校対象説明会に行ってまいりました。

1972年開設、43年目をお迎えになられる同大学の概要です。

一昨年近鉄八尾駅前に新キャンパスが完成。地上12階建ての全館にICT環境を備え、専用自習室も完備するなどの次世代型教育空間となっており、既存の花岡Cから無料スクールバスで15分で移動可能となっています。

長らく400名だった定員が2013年度より580名に増加されていたり、経済学部内に今春より経営学科を新設されるなど、いろいろと変更をされています。

今春より2学部3学科12コース体制となっていますが、各学部・学科・コースの設置状況は以下の通りです。

経済学部
経済学科 グローバル経済コース、金融経済コース、地域デザインコース、総合政策コース
経営学科 マーケティングコース、グローバルビジネスコース、会計ファイナンスコース、ビジネスマネジメントコース

法学部
法学科 公務員コース、法律専門職コース、現代社会キャリアコース、国際関係コース

2014年度入試結果です。

全体で3,998名の志願者を集めましたが、昨年は2,613名でしたので、約1,300名の増加となります。今春より経済学部内に経営学科を新設し、同学科だけで1269名の志願者を集めたのが志願者数激増の要因です。

似通った学科が出来たせいで志願者が減ると思われた既存の経済学科ですが、経営学科新設のあおりもなく、59名の志願者減にとどまっているのは驚きに値します。また、法律学科は175名の志願者増となる1434名の志願者数となり、こちらも全国的な法学系不人気の中で大健闘となっています。

入試方式別の志願者数増の割合は、公募推薦10%・一般A30%・一般B50%、といったところのようです。

特筆点としては、女子比率が上がっているという点があります。女子占有率は経営学科31%・経済学科21~2%・法律学科18~9%で、入学者ベースで昨年の1.5倍の女子生徒が入学しているとのことです。特に女子が抵抗なく受験をする経営学科を新設したことが、女子比率増加の大きな要因ではないでしょうか。

経済学科と経営学科の併願が一部の入試方式でのみ認められていたのですが、両学科の併願率は80%だった、とのことです。また、新設の経営学科の入学率が高く、早期から手続き者が多く出たこともあり、一般C及び3月実施のAOは合格者数を絞ったようです。

最終的な入学者数ですが、昨春588名から今春668名(経済学科181名・経営学科215名・法律学科272名)と、昨年比113.6%もの入学者数を迎えておられます。

併願先として多いのは、近畿大・京都産業大の順である様子で、国公立大の押さえにしている者もいるようですが、そういった受験生は「特別奨学生」になっているようです。

2015年度入試に向けた情報です。主な変更点は以下の通りです。

①公募制推薦及び一般入試で経済・経営・法律の3学科間併願が可能に
②「資格取得奨学金」を新設
指定校推薦・AO(Ⅰ期)・公務員AO(Ⅰ期)・国際・留学型AO・女子特別それぞれの入試での合格者を対象として、定められた資格を3月末までに取得・申請すれば入学金全額相当あるいは半額相当額を支給するもの(特別奨学生採用者は対象外)。対象とされている入試はいずれも専願型で早期に合格が決まるもので、早期の進路決定による学力低下を防止する意味合いがある様子。
③「女子特別入試」を新設
9/14日に試験を行う現役女子高校生のみ対象の入試で、志望理由書・調査書・面接による総合評価で判定され、合格者特典も豊富に用意されている
④国際・留学型AO入試を新設
合格者は全員海外協定校への留学が可能で、一定水準の語学力を有する受験生は留学奨学金の採用も決まる
⑤インターネット出願パックを新設
35,000円と40,000円の2パターンのパック制で、推薦型・一般型の多くの方式で採用される予定