京都橘大 ここ数年の人気過熱ぶりがひと段落

2014年9月1日

京都橘大の高校・予備校対象説明会の様子をご紹介します。

大学の概要です。

5学部10学科の総合大学、特に開設10年目となる看護学部と、2012年に開設されたばかりの健康科学部(理学療法学科と心理学科)で人気がある大学です。

看護学部は併設病院を持たないことを反対に強みとし、大学所在地の山科区との協同で病院以外も含めて実習を行っておれらます。また、看護学部では新たに「循環型」となる看護教育プログラムを作られたそうです。

健康科学部には「医療と心理」領域や「社会・産業心理学」領域など、就職や就職後にも役に立つ領域が設定されています。

現代ビジネス学部内、現代マネジメント学科を2015年度より経営学科として改組が予定されています。実践的にビジネスを学べるよう「企業経営・金融・公共経営・医療経営・グローバルビジネス」の5コースを設置。公共経営コースは公務員試験合格も目指します。また、同学科内にあった「救急救命コース」は、同学部内都市環境デザイン学科へ移設することになっています。

2014年度入試結果です。

大学全体で昨年比89.0%の志願者数。昨年は前年度比36%の志願者増となり全学部で志願者増加、志願者増加数(率ではなく数)では近畿地区ベスト20にランクイン、するなどの大変良い入試となりましたが、今年度は一息ついた形です。

学部別の対前年の志願動向は以下の通りとなりました。

文学部 81.7%(昨年110.6%) 人間発達学部 84.3%(昨年124.2%)
現代ビジネス学部 103.9%(昨年136.4%) 看護学部 95.4%(昨年114.7%)
健康科学部 79.0%(昨年249.4%)  合計 89.0%(昨年135.6%)

全体的に高校生に人気が無い経営系を持つ現代ビジネス学科が2年続けて志願者が増加していますが、これは一昨年までに志願者を大きく減らしていた反動と見られます。

公募制推薦入試で「専願」を設けているのが児童教育学科・看護学科・理学療法学科の3つ。併願よりは専願の方が合格最低点は低く設定されているのですが、肝心の倍率は専願の方が高く出ているのが注意点です。

児童教育学科 専願4.6倍・併願3.2倍  看護学科 専願9.9倍・併願4.3倍
理学療法学科 専願5.3倍・併願3.6倍

2015年度入試に向けてです。変更点やポイントをいくつかまとめました。

・児童教育学科の定員を120名⇒140名へ。また、保育士養成課程の定員も80名⇒100名へ。
・歴史学科・歴史遺産学科に新たな入試として、自己推薦入試(専願)を導入。小論文+面接+書類審査による総合判定で、歴史学科7名・歴史遺産学科4名を募集。1浪まで、評定平均3.2以上の条件付。
・公募推薦入試において、看護学部対象の「京都第二赤十字病院特別奨学生推薦入試(専願)」を今春より導入済。この選考区分で合格した者全員に、同病院から特別奨学金(4年間合計で原則362万5千円)が貸与。募集定員は7名。この入試制度で不合格となっても、出願時に再判定を希望した者に関しては公募制推薦入試(専願)での再判定を行う。なお、この制度で貸与された奨学金に関しては同病院に6年間勤務することで返済が免除される。
・インターネット出願を本格的に導入、特技推薦(課外活動部門)を廃止、AOでの選考方法変更など、細かい変更も多数。
・一般入試Aでは、各学部の定員10%分の成績上位者に対し「入学時成績優秀者特別奨学金(1年間の授業料給付)」の資格を与えている。推薦入試等ですでに合格をもらっている者もチャレンジ可能。