佛教大 2015年度公募推薦入試結果

2015年1月7日

佛教大が生徒・保護者を対象として開催された「一般入試対策講座」にお邪魔させて頂きました。

先ごろ行われた公募推薦入試に関する結果を、表にまとめました。

志願者数で対前年比110.8%の大幅増となり、それに呼応する形で合格者数も対前年比108.3%と増やされたため、倍率は前年4.85倍⇒今年4.95倍と0.1倍という微増で済んでいます。

志願者数の伸びは、のべ人数で664名となっていますが、実数にすると232名だそうです。

特に大きく志願者数を伸ばした学科は次の通りです。

文学部 日本文学科 112.3%  文学部 中国学科 172.2%
教育学部 教育学科 108.7%  社会学部 現代社会学科 143.0%
社会福祉学部 社会福祉学科 111.9%  保健医療技術学部 理学療法学科 114.0%
保健医療技術学部 看護学科 110.0%

反対に、歴史学部 歴史文化学科は対前年比83.9%と大きく志願者を減らしています。これは、近年の公募推薦における倍率が2012年度4.15倍⇒2013年度4.80倍⇒2014年度5.17倍と連続して高騰していたことを受け、受験生に回避されたためと思われます。

教育学部 教育学科は対前年比108.7%と大きく志願者数を増やしていますが、それ以上の合格者数の増加(対前年比で114.3%)としたため、結果的に倍率は前年11.74倍⇒今年11.17倍と低下しています。

教育学科は、例年、国公立大の合格発表が行われると合格者に大量に逃げられてしまう(佛教大で合格を押さえていた受験生が国公立大に合格・入学する)ことから、あらかじめ合格者数は多目に出している様です。

作業療法学科は志願者ベースで対前年比93.0%と志願を減らしているものの、合格者数は対前年比121.4%とかなり多く出されており、倍率が前年6.64倍⇒今年5.09倍とかなり下がり、例年になく「お得な入試」となりました。

さて、下の資料の通り、今回の公募推薦入試では昨年よりも合格最低点がかなり上がっています。これは、国公立大受験組が流れてきていることが影響しているようです。ただ、国公立大との併願を考えているような成績上位生は、最終的には入学しないことが多いことを見越して合格最低点を想定より下げて合格者数を増やされたようですが、それでも見た目には「難しくなった」ように思ってしまう点数となりました(画像をクリックすると拡大します)。

ということで、志願者増・倍率上昇で見た目には入りにくい入試となった佛教大の公募推薦入試でしたが、意外と一般Bまで粘れば「かなり楽なラインで合格が出る」になるかもしれませんので、最後まであきらめずに受験してほしいと思います。

2015年度の一般入試に向けた情報です。

2015年度からの大きな変更点として、「一般Aにおいて試験時間が1科目70分から60分に短縮」というものがあります。ご注意ください。

その一般Aでは、「総合得点の得点率が80%以上の合格者で、各学部合格者の上位3%以内にある方を対象に、半期学費相当額を最大4年間給付」という成績優秀者奨学金制度があります。

3/5・6の2日間で実施される一般Bは、2日間とも午前・午後の両方で入試が実施されるので、実質は4回の受験が可能です。ただし、この入試は英語ともう1科目を80分間ぶっ通しで解くものとなっており、例年「時間が足りない」という受験生が多いそうなので、事前の訓練をしっかりとしておく必要があるでしょう。