関関同立 2015年センターリサーチ段階での人気動向

2015年1月29日

過日のこちらのエントリー「国公立大 2次出願に向けて ~2015年度 系統別人気動向~」では、センター試験終了後に各予備校が実施したセンターリサーチの結果に基づいた国公立大の系統別人気動向をご紹介しました。

今回のエントリーでは、同じセンターリサーチにおける関関同立の人気傾向をご紹介したいと思います。なお、今回ご紹介する人気動向は「センター利用型入試」を対象として集計されたデータが基となっていることをご承知おきいただいた上で、ご覧いただきたいと思います(画像をクリックすると拡大します)。

まず、大学名および学部名の下に数字が入っていますが、これは「昨年の人気を100とした際の今年の人気指数」となります。また、その下の段に小さ目に出ている数字は昨年のリサーチ時点での人気動向を示しますので、「一昨年の人気を100とした際の昨年の人気指数」を示すことになります。この2つの数値で、各大学・学部の2年分の動向がわかるようになっています。

また、数値がいくつか赤字になっていますが、画像内でもご紹介している通り、今年のセンターリサーチ段階の私立大全体の指数である「107」を下回っている、つまりは人気面で全国平均と比較すると「少し落ち着いている」ことを意味します。

関関同立各大学の状況を簡単に解説します。

関西学院大
・大学全体では指数107と昨年91から大幅に上昇も、一昨年水準の人気度合に戻った感触
・人気を集めているのは文・法・商・理工といった、昨年に前年対比10%前後の希望者減となった系統で、昨年の不人気傾向を見て受験生が集まっている印象
・狙い目としては2年続けての希望者減となっている総合政策と、昨年の不人気度合から回復しきれていない国際・経済・人間福祉の3学部

関西大
・大学全体では指数105で、昨年から若干の人気増
・特に指数の上昇が激しいのが、文(113)・法(122)・政策創造(145)・社会安全(172)の4つで、社会安全を除く3つについては昨年の人気薄の反動
・2年続けて指数が100を超えている経済・社会安全・環境都市工の3学部は要注意
・全国的に理系人気が続いている中、理系受験生のセンター試験結果が悪かったためか、化学生命工とシステム理工で指数が100を下回っている

同志社大
・大学全体では93となっており、昨年人気を集めた反動で受験生から避けられている様子
・指数100を超えたのは文と心理の2学部のみで、他はすべて100を下回っており、チャンス到来となっている
・特に指数の下がり幅が大きいのが、グローバル地域文化・政策・商・生命医科といったところで、10%以上の減
・心理の人気が高騰しているが、前年が大きく人気を下げていたこともあり、ほぼ一昨年水準の人気か

立命館大
・大学全体で指数104で、4大学の中で唯一「2年連続指数100オーバー」となっている
・学部単位で見ても、2年連続で指数100を超えているのが文・法・経済・経営・映像の4学部もある
・大阪いばらきCへの移転が決まっている政策科学と経営だが、政策科学は92、経営は121と人気面で明暗が分かれている
・4年制の学科を新設することで話題となっている薬学部だが、2年連続で人気を落としており、「薬学離れ」が顕著に表れている

以上、関関同立の学部別センター試験利用型動向分析でした。

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