立命館大 大阪いばらきキャンパスが今春開設

2015年6月25日

立命館大の高校予備校対象説明会に行ってまいりました。

今回の説明会は今春開設されたばかりの大阪いばらきキャンパスで開催されました。このキャンパスには、学生相互の学びを助けるようなアクティブラーニングの場が多く用意されているのが特徴です。

立命館大と言えば全国各地から受験生が集まる大学として有名です。近畿地区以外:近畿地区 の割合は過去このように推移しています。

15年度50:50 14年度52:48 13年度53:47 12年度54:46 11年度52:48

今春JR茨木駅前に新キャンパスを開設しましたが、衣笠Cから政策科学部、BKCから経営学部の2つが移転してきています。また、同キャンパスに2016年度より総合心理学部を新設予定とされています。

立命館大の14番目の学部となる総合心理学部ですが、この大阪いばらきCに大きな実験・実習施設を準備予定とされています。心理系ということもあり、入試型は文系型であっても、学部で学ぶ内容は理系のものも入ってくる点に注意が必要です。学士ではあくまでも「ゼネラリスト」を養成するものとし、スペシャリストとしては院で養成するという点も、他の大学にある心理系とほぼ変わらない内容かと思います。

2015年度入試結果についてです。トータル志願者数・合格者数は以下の通りとなっています。

2015年度
志願者数87,668 名(前年比100.8%)合格者数30,848名(前年比101.5%)倍率2.8倍
2014年度
志願者数86,935名(前年比105.2%)合格者数30,403名(前年比112.4%)倍率2.8倍
2013年度
志願者数82,637名(前年比97.1%)合格者数27,047名(前年比97.7%)倍率3.0倍
2012年度
志願者数85,138名(前年比112.5%)合格者数27,6 74名(前年比103.0%)倍率3.0倍
2011年度
志願者数75,683名(前年比97.3%)合格者数26,857名(前年比104.9%)倍率2.8倍

87,668名の志願者中、2月入試では50,742名が集まっており、この数2010年度から2015年度にかけて毎年増え続けています。

また、今春はセンター利用型入試での志願者数が対前年比95.3%(昨年110.4%)と、一般のそれが104.1%(昨年102.4%)であるのに対し大きく減らしています。ただ、志願減にも関わらずセンター利用型では前年から合格者数をほとんど変えていません。方式別の詳しい対前年比は次の通りとなっています。

7科目96.8%  5教科107.2%  3教科89.0%  後期(4教科)79.9%

学部別に志願動向を見てみますと、法学部が2013年度は対前年比104.3%と人気回復⇒2014年度は前年比98.8%と下げていますが、今年は113.7%と大幅増となりました。

国際関係は2013年度は前年比71.4%と全国的な国際系人気の追い風の中2年連続増加がストップし、2014年度114.7%と回復。その反動もあって89.0%と大きく減少しました。

全国的な理系人気が続く中、理工学部が前年比91.8%(昨年108.1%)・情報理工98.0%(昨年99.2%)・生命科学部92.2%(昨年94.7%)・薬98.0%(昨年90.1%)と理工以外は2年続けての減少となっています。

入試における選択科目の状況についての情報も公開されましたが、日本史が圧倒的に多い(例年40%前後)中、世界史と文系数学では後者の方が6年連続で多く、今年は18%:24%と圧倒的に文系数学の選択が増えたようです。

2016年度入試に向けた情報です。以下のような点がトピックスとして挙げられます。

・総合心理学部を開設し、文学部心理学域の募集を停止する。定員は280名を予定(現在150名)。
・法学部は特修の募集を停止し、学部一括募集のみとする。ただし、特修へは2回生進級時に選択可能。
・文学部の「東洋研究学域」を「東アジア研究学域」に、「中国文学専攻」を「中国文学・思想専攻」に名称変更(専攻は2回生進級時に選択可能)。

 

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