関西学院大 英語にこだわりを持つ取り組み・入試

2015年7月10日

関西学院大が受験生とその保護者を対象として開催された説明会に、僭越ながら参加をさせて頂きました。

関西学院大では、英語にこだわりを持つ取り組み・入試をたくさん用意されています。以下、箇条書き形式でその一部をご紹介します。

・「英語インテンシブ・プログラム」という、効果的な英語学習が出来るプログラムを用意。「オールイングリッシュの少人数授業」「レベル別の集中授業」「目的別の英語スキルアップ」といった内容。
・理工学部には、理系のためにデザインされた英語教育プログラムを用意。「専攻分野別に少人数で週3日実施」「効果的なプレゼンテーション方法も習得」「日本語の使用を禁止した英語集中合宿」が詳細。
・国際学部では2年次に1年間の留学が必須となっている。
・また、すでに導入2年が過ぎた「グローバル入試」も大学入試の世界では大きな話題となっている。一定以上の英語力や海外経験、国際科学技術コンテストや高等学校模擬国連の出場経験、といったものがあれば受験が可能な入試。
・2016年度入試から、SGHやSSH、同大が教育連携を行う高等学校に対してのみ門戸を開く公募推薦入学試験を実施することも決まっている。課題研究を通じて能力を高めた生徒を、多面的・総合的に評価を行い、積極的に受け入れ、関西学院大のスーパーグローバル大学事業への接続を促進するための人材を確保することが目的。
・2016年度より、センター利用型で「英語検定試験活用型」を新設。一定レベル以上の英語資格を保有しているものに出願資格が与えられ、その者は各学部指定のセンター試験科目(英語以外)で選考される。

上記のうち最後に記載をした、「センター利用型での英語検定試験活用型を新設」という部分についてですが、スコア等の詳細は下の写真の通りとなっています。

就職関連についても簡単に。今春就職率は98.3%で、就職先に対する学生の満足度は95%以上となっているようです。

2016年度入試に向けた情報です。

全学日程において、奈良会場が新設されることになりました。

また、前述の通り、一定以上の英語資格を持つ者だけを対象とするセンター利用型入試(英語以外で各学部が指定する科目で判定)を新導入されます。

入試における注意点に関する情報です。

文系学部において、全学日程と学部個別日程では入試の「時間割」が異なる点に注意が必要です。全学日程では国語と選択1科合計で135分ありますが、学部個別では2科通しで120分しか与えられていません。

単純に考えると学部個別で国語の解答時間が15分少なくなることになるのですが、出題傾向や問題量は「全学日程と同じ」ということなので、かなりのスピードが要求されることになります。

以下、両日程の試験時間の違いです。

全学日程 英語90分+国語75分+選択1科目(地歴・数学)60分
学部個別 英語90分+選択2科目(国語・地歴・数学)120分

なお、上記と違って、理系は両日程とも同一の時間割となっていますので、ご注意ください(英語90分+選択1科(理科)75分+数学90分)。

最後に、英語対策ポイントについてです。

英語の試験ですが、日程によってマークと記述の割合が異なる点に注意が必要となっています。

全学日程:オールマーク   学部個別:15~25%が記述

国際学部には英語1科目で受験が可能な形式も用意されています。1限目に共通の英語、2限目に「大問2題、記述・論述形式、75分・200点満点」という国際学部独自問題が課されるものです。英語の力に自信がある受験生のみなさん、ぜひともチャレンジしてみて下さい。

全日程において、設問構成はほぼ共通とされており、長文(中文)読解総合3題、文法・語句・語法1題、会話文1題、英作文1題 の計6題で構成されています。読解・文法・語彙の英語学習基本3要素がもれなく含まれた問題で、90分で解くものです。

今春2/2の英語を例に、正答率に関するデータが公開されました。正答率60%以上の設問で2/3を占めているということで、基礎的な問題をきっちりと正解しさえすれば、充分合格最低ライン近くにまで届くということになります。

正答率60%以上:63.0%  正答率40~59%:22.5%
正答率20~39%:9.5%  正答率20%未満:5.0%

 

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