大学入試 公募推薦入試結果を一般入試に活かそう!

2015年12月22日

大学入試では、私立大での「公募推薦入試」の実施と合格発表を終え、年明けからの一般入試の出願に向けて「小休止」といった時期となっています。

当然、大学受験生の皆さんにとっては「小休止」という言葉はなく(はずですよね?)、ひたすら勉強に励んでおられることと思います。

さて、今回のエントリーでは、この度実施された公募推薦入試の結果を上手く一般入試に活かす方法をお教えしたいと思います。

エッセンスについて次の画像にまとめています。

まず1つ目の「公募推薦入試結果の活用」について。せっかく受験をした公募推薦入試も、「合格」「不合格」で一喜一憂するだけではもったいないことになります。

実は、在籍している高校には公募推薦を受験した大学から「本人の点数」や「合格最低点」といった、受験生本人に届く「合否通知」には掲載されていない情報が送られています(中には公表していない大学もあるようです)。特に公募推薦で不合格となってしまった受験生については、これらの情報を高校の進路指導部の先生や担任の先生から教えてもらいましょう。「あと何点で合格出来たのか」が分かりますし、その点差を埋めるためには「1教科あたり何点の積み上げが必要」と判断し、その大学の出題傾向と照らし合わせて「勉強すべき教科や分野」まで落とし込むことが可能です。

筆者が実際に教室現場で経験した話ですが、第1志望大学の公募推薦入試に不合格となった受験生が、公募推薦不合格直後は「もう一般ではこの大学を受けない」とまで言っていたものの、高校の先生に自身の結果を問い合わせると「1点差」で不合格となっていたことが分かりました。その情報を得て一念発起、一般入試でその大学を再度チャレンジし、見事に合格を勝ちとった、ということがありました。

さて、2つ目に記載をしております「公募推薦入試の動向は一般入試にも反映される」という件についてです。例として、近畿大の公募推薦~一般後期の倍率推移を5年分掲載しておりますが、ご覧のとおり「大学全体で人気があるorない」というのは、入試全てを通して同じ傾向が出てくるものである、ということがわかります。

公募推薦入試で倍率が極端に高かった(=人気が高い)大学については、その後実施される一般入試でも同様に「例年より高い人気になる」ということが予想されますし、反対に公募推薦入試で低い人気となっていた大学については、その後の一般入試でも「例年よりも低い倍率になる可能性が高い」と考えることが出来ます。

この傾向は、学部・学科単位での人気動向にも当てはまります。

これを利用し、公募推薦入試で苦い結果となった受験生は、確実に合格を取るべく「公募推薦で人気が低かった大学や学部」を探し、併願パターンに組み込むことも可能です。