武庫川女子大 2011年度入試変更点

2010年6月24日

女子大に限ったランキングで言えば、「2009年度の学生数 全国1位」「小・中学校、高等学校教員採用数 全国2位」「社会福祉士 国家試験合格者数 全国5位」「情報処理関係の充実度 全国1位」など、関西、いや日本を代表する女子大となっている武庫川女子大ですが、この度高校・予備校・塾対象の説明会を開催されました。大学での取り組み内容と、2011年度入試における変更点をご紹介しましょう。

武庫川女子大 外観

面白い取り組みの1つとして、月(終日)・水(午後)は「共通教育科目デー」とし、専門科目の開講は行わずに学年・学部・文系理系の垣根を越えて授業を履修可能である、というものがあります。自分の興味や必要性に応じて自由に授業を選べますので、「自分で勉強することの楽しさ」を実感できるものになっています。

国際教育においては、アメリカにMFWI(Mukogawa Fort Wright Institute)という分校を開設しており、そこへ留学するという独自の留学プログラムを早くから実践されています。この留学プログラムによってアメリカ分校に留学した学生のTOEICスコアは、大学で平均136点、短大で平均138点アップしている、というデータをご紹介いただきました。

現代を生きる若者に必須のスキル、情報教育面についてもご紹介がありました。1500台のPCを設置した「マルチメディア館」がキャンパス内にあったり、学内のPC約3300台すべてをキャンパスネットワークで結ぶなどしており、2007年度版の全国125大学満足度ランキングにおいて情報分野で全国1位、2011年度版大学ランキングでも1位をとっておられます。

不況によって苦戦が強いられている就職についても非常に力強い口調で発表されておられました。就職状況としては、大学・短大それぞれの就職率は97.1%・96.3%となっていますが、進学者を除く卒業者数を分母とする「実質就職率」においては大学で78.5%、短大で71.1%という数字が公表されています。折からの不況により求人数が2割減少している中、女子学生だけを扱っている割には非常に良い数値だ、と思います。学生の質の高さもさることながら、大学ランキング「就職指導の親切さ」において全国2位を取っているという就職支援体制も大きな成果をあげているのでしょう。

さて、2011年度入試における大きな変更点が3つあります。順にご紹介いたします。

①文学部 健康・スポーツ科学科が「健康・スポーツ科学部」へ昇格、これまでの定員140名から10名増え150名となる。

②文学部 心理・社会福祉学科においては現在の定員150名から10名増え160名となる。

③公募制推薦入試において「後期(12月実施)」を新設し、推薦入試で入学者をこれまでよりも多くとる。

特に③については、2009年度入試からAO入試をすべて廃止しておりますので、その分の定員枠をこちらに移動させての募集、という風に解釈すればいいかと思います。

説明会は中央キャンパスで行われましたが、その後はキャンパス見学をご実施いただきました。私は薬学部施設の見学プログラムに参加させていただきました。

キャンパス移動用バス

中央キャンパスから薬学部がある浜甲子園キャンパスまでは上の写真のバスで移動しました。この春に納車されたばかりの新車らしく、外のデザインは学生たちが考えたものだそうです。これに乗って移動している間、武庫川女子大学附属中高の生徒たちとたくさんすれ違ったのですが、皆さん「あんなバスがあるんだ」「いいなあ」というような顔をされていたのが印象的でした。

薬学部①

薬学部が入る浜甲子園キャンパスの建物の一部です。

薬学部②

この日は実際に実験・実習をされている学生が何人かおられましたので、邪魔にならない(充分邪魔になってたでしょうが)ように様子を拝見しました。上の写真の方々は、いわゆる「漢方」として使われる生薬をたくさんならべて実験されているようでした。漢方独特の強いにおいがしていたのは言うまでもありません。

薬学部③

上の写真は研究室の様子です。

食堂

上の写真は浜甲子園キャンパスの食堂です。パステルカラーのイスや壁の模様が「女子大らしいな」という印象を持ちました。

今回の説明会では、「総合大学」らしい学びのスタイルや特に薬学部に代表されるような教育の質の高さを見せつけられたと同時に、女子大ならではの「しなやかさ」を随所に感じました。間違いなく「オススメ」の大学の1つです。