立命館大 2011年度入試情報

2010年7月21日

先日行われた高校・予備校・塾対象の説明会参加レポートです。過日のエントリー「立命館大 2010年度入試を振り返って」につづくエントリーとなります。今回は、来る2011年度入試に向けての変更点をご紹介いたします。

まず、最も注目すべき変更点としては、国際関係学部で新展開があるという点です。国際関係学部は「グローバル・スタディーズ専攻」と「国際関係学専攻」の2つに専攻分離し、同志社大の新設学部「グローバル・コミュニケーション学部」に対抗する形となります。以下の3つが主な改革点として発表されています。

・「語学×理論×地域研究=国際関係学」の学びを強化
・「国際関係プロフェッショナル・サブプログラム」国際社会で活躍するスペシャリストを育てるプログラムを設置
・グローバル30プログラムのスタート

「グローバル・スタディーズ専攻」は要卒単位をすべて英語で受講することになるそうです。また、従来国際関係学科で行われていた取り組みは「国際関係学専攻」に引き継がれつつ、更に強化されることになっています。

大阪外国語大の大阪大への統合、関西大の外国語学部設置、関西学院大の国際学部設置が行われています。これらに続く今後の展開として、同志社大が来年春グローバル・コミュニケーション学部を設置した上で、2013年には地域研究に関する学部を新設することが明らかになっています。このように近畿地区では国際系学部の動きが非常に活発です。

立命館大の国際関係学部は1988年に設置されて以来、日本の大学の国際化の先頭に立ってきました。昨今の国際系学部の新設を見て、刺激されたところが大きかったものと想像します。

入試制度に目を向けますと、変更点が非常に多く出ています。一言で言えば「入試のスリム化」といったところでしょうか。以下、メジャーな変更点についてまとめています。

①公募制推薦(昨年度は11学部計197人募集)を廃止。
②AO入試で「自己推薦方式」(昨年度9学部計40人募集)を廃止、従来の 「学部独自方式」と新方式「国際方式」に再編成。学部独自方式では、経済・スポーツ健康科学の2学部が加わり12学部で実施、理工では実施学科を 2→9学科に増やすなど、募集枠を計234人に設定。
③一般入試E方式(国語・英語・リスニング)を廃止。
④センター試験利用型入試では2月実施の4教科型などを廃止、基本的に2月実施を「7科目型」「5教科型」「3教科型」の3パターンに、3月実施の後期型を4教科型に統一。

・・・たくさんあります。

その他には「スポーツ健康科学でW方式を廃止」「文学部(文系スタンダード3教科型、特定科目重視3教科方式)の国語で漢文必須から漢文選択に変更」「スポーツ健康科学で新たにセンター試験利用型入試導入」といったマイナーチェンジもあります。

立命館大を受験予定の方はオープンキャンパスや説明会に参加して、自分が受験する予定の学部・学科・入試方式についての詳しい情報を得るようにしてください。