主要私立大 公募推薦入試終了時点の人気動向⑤

2011年1月19日

主要私立大 公募推薦入試終了時点の人気動向①
主要私立大 公募推薦入試終了時点の人気動向②
主要私立大 公募推薦入試終了時点の人気動向③
主要私立大 公募推薦入試終了時点の人気動向④

に続くエントリーです。各私立大の今年の公募推薦入試結果を基にした「狙い目学部」「要注意学部」をご紹介し、出願や今後の対策・心構えに役立ててもらおう、というシリーズです。

今回は佛教大の公募推薦入試結果と一般入試に向けての展望をご紹介します。佛教大の方から詳しいデータをいただきましたので、分かりやすくまとめた表を以下に掲載します(クリックすると拡大します)。学科単位で志願者数・合格者数の状況をご紹介しています。

佛教大 公募推薦入試結果

赤い色がついている学部として、仏教学部、文学部 中国学科、教育学部 教育学科、保健医療技術学部 理学療法学科、の4学部・学科があります。これら共通点は「志願者が去年より増えたにもかかわらず、合格者数が去年よりも減らされている」あるいは「志願者数の増えに対して合格者数があまり増やされていない」ところです。つまり、倍率が上昇して合格しにくくなっているところになります。

佛教大と言いますと、私立大の中で早くから教育学部を有していることで知られていますが、その教育学部 教育学科が昨年の公募推薦入試から約2割の志願者増となっています。しかし、それに対して合格者数は1割増にとどめられていますので、実質の倍率アップとなっています。

今年は受験生の間に「資格志向」が強いことから、教育系がどの大学も人気となっています。特に、この分野での老舗である佛教大はレベル・人気ともに高くなっているのが特徴です。

緑の色がついている学部・学科は、先ほどとは反対に「志願者数が減ったのに、合格者数が去年よりも増えている、あるいは昨年並みの合格者数が出ている」ということで、倍率が下がったことを示しています。歴史学部と社会学部はすべての学科がこれに当てはまっています。

大学全体として見てみますと、志願者数は昨年の99.7%ということで「ほぼ昨年なみの志願者数」となっています。合格者数は昨年の約15%増となりましたので、佛教大の公募推薦入試は若干ながら「広き門」となったようです。

一般入試に向けては、教育学部 教育学科と保健医療技術学部 理学療法学科を志望の方においては高い倍率、あるいは高いレベルでの戦いになることを充分承知の上で対策に励んで欲しいと思います。

その他の学部・学科については例年並み程度での人気になると予想しますので、それほど気にしなくてもよいでしょう。

今回のエントリーも含め、5回に渡っていろいろな私立大の公募推薦入試状況をご紹介してきました。高校3年生の皆さんの今後の出願、学習を進める際の参考にしてください。

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