公募推薦入試 評定平均値と合格率の関係は?②

2011年7月19日

公募推薦入試 評定平均値と合格率の関係は?①」に続くエントリーです。近畿地区の私立大の公募推薦入試において多く取り扱われている「評定の点数化」について紹介をしましたが、今回は評定の点数化がどれほど合否に影響を与えているのか、また、実際に評定が悪いと公募推薦入試には合格出来ないのか?や、評定が悪くても公募推薦入試で合格を勝ち取るためには一体何をすればいいのか?についてご紹介したいと思います。

一部の大学では、公募推薦入試における評定平均値と合否の相関関係についての資料が発表になっていますので、それらを見ながら話を進めていきます。

まずは、同志社女子大の2011年度公募推薦入試S一次における評定平均値帯域別合格率をご紹介します(それぞれ画像をクリックすると拡大します)。なお、この公募推薦入試においては調査書は50点満点、つまり「評定平均値の10倍」されて配点の一部として加算される方式です。ちなみに、どの学部・学科も総点は350点となっていました(ただし、学科によって教科・科目の配点は異なる)。

評定平均値別 公募推薦合格率(同志社女子大①)

評定平均値別 公募推薦合格率(同志社女子大②)

先にご紹介したとおり、総点350点満点中50点、全体の14.3%が調査書の占める割合となっています。

大きな特徴としては、評定平均値が5.0~4.3のゾーンにいる受験生の合格率が高いという点です。

「評定平均が高い」ということはつまり、「学校の成績が良い」ということになり、もっと簡単に言えば「勉強が出来る・得意」ということを示しますから、評定平均値が高い受験生が合格率が高くなるのはごくごく当然の結果でしょう。

注目すべきは4.2~3.5のゾーンにある受験生たちの合格率です。先にご紹介した5.0~4.3のゾーンと比べると少し合格率が落ちますが、それでもさほど大きくは変わらない学部・学科もいくつかあります。

このゾーンにいる受験生の中には、たくさんある授業の中でも苦手な科目があって足を引っ張ってしまっている、というものが少しある方々ではないでしょうか。それでも、対策次第できっちりと合格を勝ち取っているケースがかなりある、ということがわかります。

それよりも低いゾーン2つになると合格率がかなり低くなりますが、それでも一部の学科にでは3人に1人は合格した、というデータになっていますから、あきらめるのは禁物です。

続いて、龍谷大の昨年の公募推薦入試の結果を見てみましょう(それぞれの画像をクリックすると拡大します)。

評定平均値別 公募推薦合格率(龍谷大①)

評定平均値別 公募推薦合格率(龍谷大②)

こちらは2教科型公募推薦入試において評定帯域別に合格率を算出したものです。学部ごとにご紹介をしています。

同志社女子大のデータと明らかに違う点は、最も低いゾーンである評定2.6~1.9であっても、例えば評定3.4~2.7や4.2~3.5のゾーンとほとんど変わらない合格率になっている学部が多数見られる、という点です。しっかりとした対策を行えば充分合格は勝ち取れる、ということが言えるのではないでしょうか。

そうなのです。例え自分の評定が低くて、公募推薦でそれが得点化されてしまう場合でも、試験までの対策次第では充分挽回が可能なのです。

公募推薦入試が行われるのは11月前後からとなります。それまでの間、高校3年間(正しくは2年と少しですが)の成績の悪さをカバーすべく、他の受験生以上の実力をつけるべく勉強に励んでほしいと思います。

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