2012年度近畿地区私立大 新設学部・学科 模試偏差値

2011年11月22日

毎年、全国あちこちで新しい大学・学部・学科が出来たり、学部・学科が改組されたりしております。もちろん、来る2012年度入試に向けて、ここ近畿地区の各大学でも学部の新設を始めとして大きな変更がいくつか予定されています。そんな数多くの変更点が毎年出てきますので、受験生の皆さんよりはむしろ毎年進路指導に携わっている高校・予備校・塾の先生は変更点を把握するのに大変な思いをしています。

それと同時に、新しく出来る大学・学部・学科がどれくらいのレベルになるのか、について予想・把握するのも大変頭の痛い思いをしています。と同時に、レベルに関しての情報については特に受験生の皆さんにとってはまさに死活問題となる大変重要な情報であることは言うまでもありません。

今回のエントリーでは、近畿地区各私立大において特に注目されている新設学部・学科の秋時点での予想レベルについてご紹介したいと思います。下の表に一覧で示しています(画像をクリックすると拡大します)。

新設学部・学科 模試偏差値

2012年度入試における近畿地区私立大変更点の目玉は、やはり佛教大と摂南大における看護学部の新設、でしょう。佛教大には保健医療技術学部内に理学療法学科と作業療法学科がある一方、摂南大には薬学部がある、ということで、両者とも医療系へ初めて参入するわけではないというところから、共に前評判が高くなっています。

ただ、この秋の各模試の偏差値を見ている限りでは、レベル的には佛教大の方が高い値となっているようです。これには恐らく佛教大の「二条キャンパス」の存在が大きく影響しているものと思われます。

佛教大 二条キャンパスはJR京都から2駅先、JR二条駅のすぐそこにあります。全学科共通科目こそ他学部の学生と紫野キャンパスで履修することになりますが、保健医療学部はその後二条キャンパスで履修していきます。交通の便の良さ、というのも人気を呼んでいる1つなのではないか、と考えます。

反対に摂南大 看護学部がレベル的に下をくぐっていることに対しては、従来から有る薬学部のレベルが高い印象が強く、同じ医療系の看護も高いレベルになるのではないか、ということで受験生が嫌っているのではないか、と予想しています。

2012年度に新設される学部・学科の中で比較的評価が高いのが龍谷大 文学部 臨床心理学科です。元々レベルが高い文学部に満を持して学科として開設されるということもあり、現時点での期待値も高くなっている模様です。

その他にも梅花女子大が現代食文化学部という学部を新設されます。こちらのエントリー「梅花女子大 現代食文化学部は文系から食にアプローチ」で詳しくご紹介しています。ちなみに、こちらのエントリーでご紹介した時点では「現代食文化学部 食マネジメント学科」として認可を申請されていたのですが、この度正式に「食文化学部 食文化学科」という名称で認可が下りたようです。

この学部ですが、現在の大学・学部選びの際は「食=管理栄養士」という図式があまりにも濃い中で「文化としての食を学ぶ」というコンセプトの学部となります。

この秋の模試偏差値を見てみますと、梅花女子大の中で最も高いレベルとなっています。こちらも期待の高さがうかがい知れます。

他にもたくさんの新設学部・学科があります。それらについては皆さん個々で調べてみて下さい。