ことばの威力

 ことばには、ものすごく強い力があります。

 武力によって支配され、征服民の言語を強要された民族はどうなるでしょうか。自分たちの言語を失った民族は、やがて、その文化も衰退し、根無し草のように固有のアイデンティを失った民族になっていきます。

 わが国でも古くから言霊(ことだま)思想があります。

 声に出したことばが現実のことがらに対して、何らかの影響を与えると信じられていました。すなわち、よいことばを使うとよい現象がおこり、わるいことばを使うとわるい現象がおきる、というわけです。

 さて、問題です。

 問題1 「経営の順調な会社をことばだけで、倒産させることは可能でしょうか?」

 問題2 「仲のいい家庭をことばだけで、離散させることは可能でしょうか?」

 きっと、ネガティブなことばばかりが行き交う状態になれば、いともかんたんに集団はその機能を失うことでしょう。

 だとすれば、反対に、ポジティブなことばをたくさん使えば、どうなるでしょうか。

 使っていることばには、クセがあります。知らず知らず使っていることばというのは、だれにでもあるものです。だからこそ、使うことばは自分自身で選んでいきたいものです。「すごい」「さすが」「うれしい」「幸せ」「よかった」・・・明るいことばがとびかう家庭はきっと明るい雰囲気であるはずです。

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