‘親学日記’ カテゴリーのアーカイブ

ウチリラ・ソトベン

2012 年 2 月 10 日 金曜日

 高校生にインタビューしていると、家であまり勉強せず外で勉強することが多いという話をよく聞きます。

 塾や予備校で自習室を持たないところは、かなり少数派ではないでしょうか。開成ハイスクールでも連日たくさんの生徒が自習室で勉強しています。

 他には、図書館や、地域のコミュニティセンターを利用したり、ファーストフード店で勉強している生徒も見かけます。中には有料の自習室を借りている生徒もいるようです。

 最近では高校生だけでなく、中学生も「ウチ」ではなく「ソト」で勉強するケースが多いように思います。

 いわゆる「ウチリラ・ソトベン(うちでリラックスして、そとで勉強する)スタイル」なわけです。

 家でも外でもとにかく、集中して勉強してくれればいいわけです。

 ただし、ウチリラ・ソトベンの子どもに注意事項があります。それは「親が子どもの勉強している姿を見ない」ということです。

 親の見えないところで勉強している子どもをほめるべきか、勉強しているかどうかを疑うべきか。悩ましい問題ではありますが・・・。

カタルシス

2012 年 2 月 7 日 火曜日

 カタルシス、という言葉があります。「浄化」と訳すのが一般的なようです。

 意味は、「心の中にたまっている負の感情が解放され、気持ちが浄化されること」です。

 心理療法の分野では、心の中に抑え込んでいたことを人に話すことで、心の緊張がほぐれたりするということで知られています。

 要は、いやなことやつらいことは、言葉にだしてはきだせば、心が軽くなるということ。

 そのためには、聞いてくれる相手が必要です。

 家庭は学びの場であり、癒しの場でもあります。

 親が話を聞いてくれる子どもは幸せです。無意識に「カタルシス」を行っているのですから。

どこの家でも

2012 年 2 月 3 日 金曜日

 「隣の芝は青く見える」ということわざがあります。

 まさにその通りかもしれません。ほかの家のことはとかくよく見えるものです。

 以前、担当した中で、こんな生徒がいました。

 成績は優秀で定期テストの5教科合計はいつも500点中480点以上。公開テストの偏差値も常に70を下回ることはありません。部活は野球部でエースで4番。生徒会長を務め、友人も多く、おまけにイケメン。性格も温厚でまさに非のうちどころのない男の子でした。

 ところが、お母さんが懇談に来られると、いつもため息をついて、「先生、困っているんです・・・」とおっしゃっていました。

 テスト前に勉強しないというのがいちばんのお悩みでした。勉強しなくてもいい点数を取ればいいようなものですが、いつも時間をかけて一生懸命勉強している兄と比べると、なんともつらいとのことでした。

 どこの家でも悩みはあるものですね。言うか言わないかの違いだけではないでしょうか。

 子育てに悩みはつきもの。でも、だからこそ、喜びもひとしおなんですよ。

強い思いが行動を変える

2012 年 1 月 31 日 火曜日

 受験直前期に大切な要素の一つに「絶対合格したいと思う気持ち」が挙げられます。

 「いけたらいいな」よりも「絶対行きたい」と思っている生徒のほうが合格率は高いように思います。

 行きたいという気持ちが強くなると、行動が変わります。

 毎日自習室に通ったり、自分でノルマを決めて問題集を解きこんだり、わからない問題の質問をしたりするわけです。

 だから、子ども自身が「その学校に行きたい」と思えるような働きかけが必要なのです。

 「お母さん、おれ、A高校に行きたいんだけど・・・」

 「A高校なんて無理に決まってるじゃないの」
 「A高校行きたいのね。行けたらいいよねえ」

 さて、どちらの言い方が、子どもにとって「行きたい」という気持ちを強く持てるようになるでしょうか。

言い方ひとつで

2012 年 1 月 27 日 金曜日

 「いつもきれいに使用していただきありがとうございます」

 コンビニやスーパーのお手洗いで見かけるフレーズです。

 実際に、以前よりも汚れなくなったというケースも多いようです。

 肯定的な表現のほうが、素直に受け入れやすいからではないでしょうか。

 同じような言い方でも「汚さないでください」と書かれると、少し反発したくなる気持ちもでてきそうです。

 自分の言いたいことをしっかり伝えることは大切ですが、どうすれば受け止められるかという工夫をしてみると、いいのだと思います。

 

国語の読解のコツは

2012 年 1 月 25 日 水曜日

 国語の読解が得意な子どもは、「イメージ力」があるなあ、と感じます。

 抽象的なことがらを具体に置きかえる力があるということです。

 たとえば、「その登山は困難をきわめた」という一文があります。

 具体イメージが、どれだけたくさん浮かぶか、あるいはどれだけリアルに浮かぶかによって、理解の深さがちがってくるわけです。

 「急斜面」「吹雪」「高山病」「落石」「道に迷う」「けが」「食糧不足」・・・

 親子のちょっとした会話でイメージ力は見についていくものです。

怒るのは誰のせい?

2012 年 1 月 20 日 金曜日

 人というのは、ある意味、感情の生き物です。

 いつでも感情をコントロールできる人は立派な人ですが、なかなかそれは難しいもの。

 ご近所づきあいやお友達との間ならまだしも、家庭で子どもと向き合っているときは、感情の制御がききにくいかも知れません。

 学校からのプリントをいつまでも見せない。用意を間際にする。テレビばっかり見ている。部屋が散らかったまま。。。

 小さなことでも積み重なると腹がたつもの。時には、感情が爆発することもあるでしょう。

 怒ること自体が必ずしも悪いわけではありませんが、言ってはならないセリフというのがあります。

 それは・・・

 「あなたがわたしを怒らせているのよ!」

 怒っているのは、自分自身の選択です。怒るなとはいいませんが、それを子どものせいにしてはいけません。同じ状況でも怒るか怒らないかはその人次第だからです。

 大切なことは、いつでも「どうすればよくなるか」考えることです。

 怒ってもいいけど、どうしたら子どもがよくなるか、考えてみましょう。

  どうしたら、プリントを見せるようになるだろうか。
  どうしたら、用意を前もってするようになるだろうか。
  どうしたら、テレビのコントロールができるようになるだろうか。
  どうしたら、部屋を掃除するようになるだろうか。

 親が本気で考えたら、きっとよくなります。

 

ピアノやめたいんだけど

2012 年 1 月 17 日 火曜日

 小学6年生の娘が「ピアノやめたいんだけど」と言ってきました。

 いろんな反応がありそうです。

  「あんたって、なんでも長続きしないわね」
  「今、やめたらもったいないわよ。もう少しがんばりなさいよ」
  「いやになったのね。じゃあ、やめたら」

 やめるか続けるかも大切な選択ですが、もっと大切なことがあります。

 それは、子どもの話を聞くこと。そして、理解することです。

 親が意見を言うのは、それからでも遅くはありません。

 「何かあったの?」

 お互いに率直に話ができる関係を築きたいものですね。

 

うちの子、ほめるところがないんです・・・(第6回/全6回)

2012 年 1 月 13 日 金曜日

 長所発見の究極は、長所がなければ(ないと感じれば)、つくりましょう!ということです。

これは、テクニックというより、考え方です。

たとえば、忘れ物が多い子どもがいるとします。忘れ物をするから、腹がたち、怒ってしまします。

だから、忘れ物をしないようにするには、どうすればいいか、考えて実践することが大切なのです。

忘れ物がなかったらどれだけ気分がいいかを伝える、どうすれば忘れ物がなくなるか考えさせてみる、忘れ物がない子の共通点は何かを書き出してみる、毎晩、決まった時間に明日の準備について促してみる、などなど、あの手この手で考えてみてください。

そして、忘れ物がなかったときは、もちろん、ほめてあげてくださいね。

間違っても「たまたま1日忘れ物がないぐらいじゃ、ほめられないわ」なんて言ってはいけませんよ。

 以前にも書きましたが、「叱るのはいつかほめるための準備」という心構えが子育ての質を良くします。

ダメなものはきちんと叱る。でも、あの手この手でよくなる方法を考える。

そして、できたときは、思い切りほめる!叱ってもいいのですが、叱りっぱなしにしないことが大切なのです。

うちの子、ほめるところがないんです・・・(第5回/全6回)

2012 年 1 月 10 日 火曜日

 また、変転させるというのも重要なテクニックになります。

 どんなことでもものは言いようで、短所と長所も紙一重です。

 たとえば、「がんこ」は「一途」、「優柔不断」は「慎重」、「けち」は「ものを大切にする」、「おせっかい」は「面倒見がよい」など、言い換えると長所に変わります。

 親子関係でうまくいかないひとつの原因に「タイプ違い」が挙げられます。

 自分とタイプがちがうとどうしても肯定的にみられない、そんなこともあるのです。

 お母さんから見て、「だらしない」と思える子どもが、お父さんからすれば「おおらかだなあ」なんてこともあるわけです。

 短所を長所に置きかえるようにすれば、いいところはだんだん増えていくはずです。