幸せなコックさん
2009 年 12 月 2 日 水曜日小さな町にひとりのコックさんがいました。
このコックさんは、料理をつくるのが大好きでした。
コックさんが経営するのは、とっても小さなレストランなので、お客さんが数人も入ればもう満席になってしまいます。
コックさんは、料理をつくるのも大好きですが、自分がつくった料理を「おいしい!」と言って食べてくれることも、大好きでした。
お客さんにもっとおいしい料理を食べてもらいたくて、お店を閉めた後も、新しいレシピを考えたり、実際につくってみたりと、ひとり、調理場で包丁を握っていました。
寝る時間も多くはありません。お休みもありません。遊ぶ時間もありません。
でも、コックさんは幸せでした。
大好きな料理をつくる仕事ができて、お客さんたちに喜んでもらえるのですから。
やがて、その小さな町には、「おいしい料理を食べさせるレストラン」があるという、評判が流れ始めました。一度その店で、コックさんの料理を食べたお客さんは、とっても満足して家に帰りました。
料理をつくるコックさんは幸せで、その料理を食べたお客さんも幸せになりました。
料理を食べて感動したお客さんは、その感動を誰かに伝えたいと思いました。そこで、友だちや家族を連れてレストランに行くようになりました。
いつしか、小さなレストランには、いつも長い長い列ができるようになりました。
やがて、小さなレストランは、大きなレストランになりました。
大きなレストランでもコックさんは、楽しそうに料理をつくっています。
自分の好きなことをすると人は幸せになります。
自分を磨き、自分自身を高めていくと、今度は、周りが幸せになります。
自分の周りの人が幸せになると、もっともっと自分自身が幸せになります。
子どもたちが今やっている勉強と、それをすることを通じて得られる目に見えない力は、きっと将来の子どもの財産になります。
自分を磨き、高めていく、そんな後ろ姿を子どもたちに見せていきたいものです。


