2010 年 2 月 8 日 のアーカイブ

トップ生の苦労

2010 年 2 月 8 日 月曜日

 成績優秀で、運動神経も抜群、何をさせても器用で、クラスの人気者とあれば、誰もがうらやましいと思いますよね。実際、保護者面談をしていると、「うちの子も○○さんみたいに、勉強ができればいいのだけど・・・」というような声をしばしば聞きます。しかし、そういった優秀な生徒の親御さんと話していると、たいへんな面もあるんだということをひしひしと感じます。

 中2のAさんは、常に公開テストで最上位に入る優秀な生徒です。英検もすでに準2級を習得していています。理解も早く、記憶力も優れているので、短い時間でもたくさんの学習内容を吸収しています。
 そんなAさんのことを周りのみんなは、尊敬していますし、また憧れながらも、自分たちとは次元のちがうすごい女の子、というように感じているようです。Aさんからすると、周りの友だちの何気ないひと言に、少し腹を立てたり、傷ついたりもしています。
 「いいよねえ、Aさんは。だって天才だもの」
 「Aのお父さんもお母さんも、すごいいい大学出身なんだよな。だから、できるんだよ」
 「わたしたちとAちゃんって、レベルが全然ちがうよねー」

 実際、Aさんの様子を見ていると、確かに飲み込みも速く、よくできる生徒です。けれども、Aさんの本当にすごいところは、そういう才能の面ではありません。人一倍、努力しているところです。
 定期テストや開成の公開テストの前は、早くからテストに向けた対策勉強を始めます。大好きな音楽も、テスト1週間前からは、「集中できなくなるから」と言って、いっさい聞ききません。成績上位だけに、みなの注目も集まります。成績がいいときも、そうでないときも、です。だから、どんなときでも結果を残さなければいけないと、Aさんは考えています。テスト前にできない問題があると、布団のなかでいつまでも、もんもんと考えてしまいます。ケアレスミスも許されません。そんな思いで、テストに臨みますから、ものすごいプレッシャーがかかるわけです。

 周りの友だちは、気づいていない、Aさんの苦労。

 周りが思うほど、楽ではないのかもしれません。けれど、そんなたいへんな中、逃げずに努力を重ねるAさんは本当にすごい!将来が楽しみなAさんです。