2010 年 3 月 のアーカイブ

センスを磨く①

2010 年 3 月 31 日 水曜日

 スポーツでも楽器演奏でも、「センス」があるのとないのとでは、上達に大きな差が見られるものです。

 センスのある子どもというのは、「なんとなく」感覚でで理解していることが多いように思います。理屈でない部分でわかっているので、こまかく説明する必要はありません。頭の中で、いろいろなことがらがつながったり、ひらめいたりするのが、センスのある子どもの特長です。

 では、どうすれば「センス」というのは、身につくのでしょうか。

 もちろん、もって生まれた能力もあるでしょう。また、そのことが好きかどうかも影響していると思います。

  であったとしても、

 わたしは、訓練によって、センスは磨かれるものだと思います。

 文章読解のセンスがある子どもは、ほとんど、本好きです。たくさん、活字に触れているという経験が文章読解のセンスを磨いているわけです。

 図形に強い子どもがいます。小さいころ、積み木やレゴ、ブロックなどが好きな子どもであったことが多いようです。

 好きだから、たくさん触れる。たくさん触れるから、得意になる。

 という、いい循環が生まれるわけです。

 子どもの「好き」を見つけること、そして、それを伸ばしていくことが、親のできるサポートになるわけです。

 

 

セルフイメージを高める

2010 年 3 月 29 日 月曜日

 自分自身をどのように思っているかは、学力の伸びと大きく関係があります。

 「自分はダメな人間。やってもできないし・・・」と思っていると、確かに伸びにくい傾向にあります。反対に、心のどこかで、「やればできるはず!」と思っている子どもは、一生懸命、勉強しだすと伸びていくものです。

 子ども自身がもつ「セルフイメージ」を高めると子どもは伸びやすい、といわけです。

 では、セルフイメージを高めるには、どうすればいいのでしょうか。

 答えは、かんたんです。

 子どものいいところをたくさん伝えてあげてください。

 皮肉や嫌みをまじえずに、子どものいいなあと思えることや好きなところ、感心したできごとなどを照れずに、話してあげてください。

 そして、いちばん話していただきたいのは、「小さいころのエピソード」

 ものごころつく前の子どもの様子や言動。そんななから、セルフイメージが高まるような、いいエピソードを話してあげてください。

 「3歳ぐらいの時かな、ママがあげたチョコレートを妹に食べさせようとしたんだよ。そういう思いやりのあるころは昔からだね」

 「好きなおもちゃを渡すと、2時間でも3時間でも、ずーっと遊んでたよ。集中力はばつぐんだったよ」

 「はいはいしだしたときは、家の中の戸棚や開きをぜーんぶ、あけていって、中のものを引っ張り出していたなあ。思えば、好奇心が強いというか、エネルギッシュというか・・・」

 自分の知らない自分自身のエピソード。いいエピソードは、子どものセルフイメージを高めます。

元気をもらうとき

2010 年 3 月 25 日 木曜日

 中2のあるクラスに、少し気になる男の子がいました。

 

 成績は非常に優秀で、宿題や小テストといった家庭学習はきちんとできています。授業中も説明を熱心に聞いています。文句のつけようのない生徒です。

 

 ただ、1つだけ気になることがありました。わたしは、授業をするときに4つのポリシーを持っています。「わかりやすく教えること」、「しっかり考えさせること」、「やる気を引き出すこと」、そして、「1回は笑わせること!」 そう思って授業をするわけですが、その男の子に関して言うと、4つ目だけが、上手くいかないのです。

 

 すなわち、「何を言っても笑ってくれない」のです。

 

 とっておきのネタを披露して、クラス全体が爆笑の渦に包まれても。その男の子だけは、むすっとした表情で、こちらを見ているのです。「う~ん、彼はこういうノリは嫌いなのかなあ」あるいは「もしかしたら。嫌われているのかも・・・」とぼんやり思っていました。

 

ある日の授業のことです。国語の説明文で、「尊敬する人」というテーマの文章読解をしていました。

 

その時にふと、「みんなの周りの人で、尊敬している人っている?」と尋ねました。

 

すると、その男の子がおずおずと手を挙げたのです。珍しいなあと思いながら、その子をあてました。「尊敬する人ってだれ?」ともう一度聞くと、「・・・先生、山口先生・・・」と言うではないですか。予期せぬセリフに驚き、そして、じわっと嬉しい気持ちになりました。

 

 大人でもほめられると嬉しいものですね!長所を言われたり、感謝されたりすると、その日は一日ハッピーな気分になれます。感情的に叱ってしまうこともあるのですが(そのたびに反省・・・です)、できるだけ、周りの子どもたちがそんな気持ちになるように、接していきたいなあ、と思います。

 

小学生集まれ! 「脳プレ倶楽部」イベント

2010 年 3 月 24 日 水曜日

 遊び(プレイ)を通じて、脳力(のうりょく)を鍛えよう!ということで、小学生対象のイベントを実施します。

 今回予定しているのは、以下の「脳プレ」

 ●「ちしきDEビンゴ」…お題にあうことば(世界の国や星座、をマス目の中に書き入れていきます。自分の書いたことばを先生が読み上げてくれれば、マスが埋まります。タテ、ヨコ、ナナメのいずれかにそろえば、ビンゴ! 知識が多いほど有利ですが、運も影響します。

 ●「チャレンジ暗記」…与えられたテーマの用語を制限時間内にいくつ覚えられるかを競います。集中して覚えることをくりかえすと、覚える力がアップしていきます。

 ●「ナンバーマトリックス」…楽しい数字の世界にようこそ!タテ、ヨコとも正解になる計算式をつくるには、どんな数字を入れればいいでしょうか?ああでもない、こうでもない、と考える過程が、脳力UPの原動力となります。

 

お申し込みはこちらから

引き出すということ

2010 年 3 月 23 日 火曜日

 どんな人にも、いいところとわるいところがあります。

 やさしいところ、いじわるなところ、おおらかなところ、さみしがりなところ、せっかちなところ、がんこなところ、はずがしがりなところ、自慢したがるところ、明るいところ、わがままなところ・・・どんな人にもいろいろな部分が備わっています。

 どんなはたらきかけをするかによって、その人から引き出されるものが変わってきます。

 気持ちのやさしい、少しおっとりした、女の子がいました。おおらかで、怒ったりすることもほとんどない、穏やかな性格でした。女の子が4歳になったときに、妹が生まれました。それから、女の子の性格に変化が見られるようになりました。母親が妹をあやす様子を見て、嫉妬したのでしょうか、妹にやさしくするときもあるのですが、いじわるするようにもなりました。

 妹の出現によって、女の子の中の「いじわるな心」が引き出されたのだと思います。

 どんな子どもにも、集中する力ややりとげる力、続ける力が備わっています。周りの大人が上手にそういったプラスの部分を引き出していければいいですね。

 

こんなになるまで、どうしてほっておいたんですか!

2010 年 3 月 19 日 金曜日

 先日、テレビで、ある小児心臓外科医の話を見ました。

 心臓疾患を抱える6歳の男の子の親に、医師はこう言いました。

 「なんでこんなになるまで、ほっておいたんですか!生まれたばかりのときに、いや、少なくとも2歳ぐらいまでに手術をしておくべきだったんですよ!」

 親御さんとしても、そういった知識は、おそらくなかったのでしょう。過去のことを責められるのは、辛いものです。医師のことばに深くうなだれて、涙をぬぐう両親の姿は、心に迫るものがありました。

 すご腕の心臓外科医によって、男の子は無事、健康な体を手にすることができました。

 終わりよければすべてよし、ということで、後味はよかったのですが、医師のセリフが何度も頭の中をリフレインしたのでした。

 「こんなになるまで、どうしてほっておいたんですか!」

 確かに、それはその通りなのですが。でも、大切なことは、やっぱり「過去」ではなく「現在」。過去を悔やむ時間があれば、現在をどう過ごすかに、時間をかけたほうがいいにきまってます。心の片隅で、「こんなになるまで、ほっておいた」という良心の痛みを感じながら、自分にできること、今できることに集中して生きる選択をしたいものです。

 

ウサギとカメ

2010 年 3 月 17 日 水曜日

 「ウサギとカメ」からの学びです。

 ウサギが負けたのは、慢心のせい。カメが勝ったのは、努力のおかげ。

  教訓・その1.「才能はなくても、努力するものは強い」

 もし、ウサギが鍛錬を怠らず、昼寝もせずに走り続けたらなら、きっと勝てたでしょう。

  教訓・その2.「才能のあるものが一生懸命になれば、もっと強い」

 では、カメが勝つ可能性はないのでしょうか。知恵を絞ればきっとあるはずです。
 
 たとえば、湖を泳いでわたるレースにする。→カメはウサギより、泳ぎが得意なはず。
 たとえば、大砲の中に入って飛ばしてもらう。→カメの甲羅は堅いから、たぶん大丈夫。
 たとえば、24時間耐久、ならぬ、1万年耐久レースにする。→ツルは千年、カメは万年。

  教訓・その3.「自分の長所を知り生かせるものが、もっとも強い!」

 さて、みなさんの長所って何でしょう?

適度に負荷をかける

2010 年 3 月 15 日 月曜日

 先日、シュレッダーをかけているときのことです。M先生に「山口先生は人に負荷をかけるのがうまいですね!」と言われました。一歩まちがえると「人使いがあらい」という意味にもなりまねませんので、手放しでは喜べないのですが(笑)、「無意識に負荷をかけてるよなあ」と改めて思いました。

 筋トレでもそうなのですが、その人にとって軽すぎるダンベルを使ってもあまり効果はあがらないものです。適度な負荷をかけることで、筋力はついていくのです。

 子どもに対しても、「適度な負荷」をかけることは、子どもの成長を促すことになります。

 むずかしいことやたいへんなことを親がすべて肩代わりしてしまったら、子どもは鍛えられないまま大人になってしまうかもしれません。

 あと、人に負荷をかけるときの大事な心構えがあります。

 それは、「きっとできると信じること」です。

 ちょっとたいへんな仕事だけど、きっと彼ならやり遂げられる!そう思って、仕事を任せないといけないと思います。

 そんなことを考えていると、シュレッダーが紙詰まりを起こしそうになりました。

 「大丈夫!これくらいの厚さ、いける、つまるな~!」

 とシュレッダーに向けて話しかけているわたしに、M先生がポツリと一言。

 「山口先生・・・、シュレッダーにまで負荷かけてはる・・・」

目先の「快」と将来の「快」

2010 年 3 月 12 日 金曜日

 人間は、「快」、つまり、楽しいことやわくわくすること、心地いいことを求め、「苦」、つまり、つらいことやいやなこと、めんどうくさいことを避けようとする生き物です。

 お酒を飲む人は飲むと「快」になるから飲むわけで、飲まない人は「苦」であるから飲まないわけです。
 本を読む人は読むと「快」だから読むわけで、読まない人は読むのが「苦」だから読まないわけです。

 「苦」を避けて、「快」を得ようとする。  人間の行動をそのようにとらえると、わかってくることもあります。

 「快」には、大きく分けて2つの種類があります。

 ひとつは、目先の「快」です。とりあえず、その時は楽しいけれど、将来なんのプラスにもならない「快」です。

 もうひとつは、将来の「快」です。その時は楽しくないかもしれないけれど、将来、「快」を得ることができるという種類のものです。

 人は易きに流されやすい面を持っています。ましてや、子どもとなるとその傾向は強くなります。

 「快」を求めるのは人の本能です。親が上手に、将来の「快」を示していきたいものです。

家族で脳プレ!

2010 年 3 月 10 日 水曜日

 「使わなければ衰える」という法則があります。

 原始のころ、人はその必要から耳を自分で動かせたといいます。現代人で耳を動かせることのできる人など滅多に見かけません。
 必要がなければ、その力は衰えていきます。

 江戸時代の人は、大阪から江戸まで歩いていきました。平成に生きるわたしたちは、自動車や電車、飛行機にたよることが多くなりました。
   だから、脚力は弱くなってしまいました。

 バブルのころが青春だった!とういう人は、友だちの電話番号は覚えていたものです。今の高校生は携帯電話を扱うのは上手ですが、だれも友だちの電話番号を覚えていません。
   そうすると、記憶する力は衰えていくのです。

 頭も同じです。 頭も使わなければ衰えます!

 というわけで、今回は、家庭でできる、頭を使う遊び(これを、わたしは「脳プレ」と呼んでいます)がテーマです。

 脳プレの代表選手は、ずばり、「トランプ」。
 七ならべやブラックジャックなどは、数の感覚を養うのにいいですね。神経衰弱はネーミングはネガティブですが、記憶力を高めるのに効果的です。

 「折り紙」や「ジグソーパズル」は平面感覚、「積み木」や「レゴ」は立体感覚を培うのに適しています。

 「将棋」や「囲碁」、「オセロ」、「ボードゲーム」などの対戦型も、イメージ力や作戦をたてたり、先を読む力が身につきます。中でも、お勧めは「立体四目ならべ」です。独自の作戦を見つける楽しさがありますよ。

 家でできる「脳プレ」のメリットは、頭がよくなるだけではありません。家族みんなでわいわいやれば、楽しいですし、いいコミュニケーションツールにもなります。

 さて、次の日曜日は、何して遊ぼうかな?