2010 年 5 月 のアーカイブ

ゴネドクを許さない

2010 年 5 月 31 日 月曜日

 ポリシーをもって子育てすることは、大切だと書きました。

 子どもに愛情を注ぐことは、植物に水をやるのとおなじくらい、必要不可欠なことだと思います。

 できるなら、怒りたくはない。小言も言いたくはない。いつも平和で穏やかに過ごせればいい・・・。そう思っている方も少なくないかもしれません。

 自分ががまんすることで、その場がまるく収まるのだったら、それでいい・・・。と思う気持ちもわかります。けれど、それは、きっと、子どものためにはなりません。

 大切なことは、その場の雰囲気を良くすることだけをかんがえるのではなく、将来、子どもが困らないように導いていくことです。

 たとえば、3歳の子どもと外出するときに、「今日はおかしを買わないからね」と約束したとします。スーパーに入ったとき、子どもが、お気に入りのおかしをねだります。「だめよ。今日は買わないからね」 目に涙をためて訴える男の子。 「約束だからだめよ」 泣きだす男の子。 「泣いたって、買わないからね」 じだんだふんで大泣きする男の子。周りの視線がつきささる・・・。 「わかったから泣かないで。今日だけよ・・・」

 子どもにゴネドクを許すと、抑えがきかなくなります。約束したことは守らせる。できない約束ならしない。ゴネドクを許さず、毅然とした態度で接することが大切なのです。

 ルールを守ること、がまんすること。たとえ、今、修羅場になったとしても子どもたちに身につけてほしいことは、信念をもって貫きましょう。ちょっとずつのがまんがちょっとずつ、人を強くするのです。

 

日本のお母さんはえらい!

2010 年 5 月 28 日 金曜日

 シンガポールは、教育熱心な国で知られています。

 国土面積は淡路島と同じくらい。これといって地下資源があるわけでもなく、それどころか水も足りていないので、マレーシアから半分以上、輸入しています。

 その環境は決して恵まれているとはいいがたいでしょう。

 けれども、だからこそ、シンガポールでは、教育に力を入れてきました。

 「国土面積も狭く、資源もない。教育の力によって人を育てて国を豊かにするしかないじゃないか!」

 という発想です。 (思えば、戦後の日本もまさしくそうでした)

 子どもの教育費と住宅ローンの費用を捻出するために、シンガポールでは共稼ぎがあたりまえです。お父さんもお母さんもフルタイムで働いて、お金を稼いでくるケースが多いのです。

 そのためか、シンガポールのお母さんは、ほとんど家で料理をしないそうです。

 毎日、ホーカーズと呼ばれる屋台(安価でおいしい!)やレストランで食事をとるわけです。

 そう思うと、日本のお母さんはえらい!

 外で仕事をして、子どもの面倒をみて(夫の面倒も!?)、そして料理もしっかりこなします。自分のための時間なんてほんとんどない・・・というお母さんも多いのではないでしょうか。

 でも、そんな、お母さんの姿を子どもは見ていますよ。

 毎日がんばっているお母さんの背中は、子どもの教育にとって最高の題材です。

 

よい夫、わるい夫、ふつうの夫

2010 年 5 月 26 日 水曜日

 子どもの頃は、テレビ大好きっ子でした。

 特に、今でいう「お笑い系」が好きで、ドリフの「8時だよ。全員集合!」は、ほぼ欠かさず見ていました。その他によく見ていたのは、「欽ちゃん」の番組です。

 中でも、「欽ドン!良い子悪い子普通の子」が好きで、ネタをはがきに書いて投稿したのを覚えています。

 そののりで、「よい夫、わるい夫、ふつうの夫」というのを考えてみました。

 ●よい夫…奥さんの話を聴く。あいづちをうって、うなづきながら、きちんと聴く。奥さんの気持ちをわかってあげる夫。

 ●わるい夫…奥さんの話に反論する。口癖は「そやけど」「しかし」などの逆接語。奥さんをやりこめようとする夫。

 ●ふつうの夫…奥さんの話をうんうん言いながら聞く、というより聞いているフリをする。頭の中で別のことを考えている夫。

 

 ふつうの夫には、いっぱい話しかけてOKです。ただし、なるべく、質問はしないほうがいいです。聞いていないのがわかっちゃいますから・・・。

 

赤ちゃんの笑顔

2010 年 5 月 24 日 月曜日

 今春は、パズル道場の説明会で、いろんな教室に行きました。

 パズル道場で身につく能力についての説明をしながら、ときに「親学」的な内容を入れながら、80分ほど話をしています。毎回、熱心に聴いて下さる保護者の方のエネルギーをいただいています。

 そんな、パズル道場の説明会に、ときおり、赤ちゃんを連れてこられる親御さんがいらっしゃいます。

 あかちゃんって、なんであんなにかわいいんだろう、といつも思います。

 あやすと、にこにこ笑うあかちゃんの笑顔を見ると、本当に癒されます。

 子どもが大きくなると、つい、忘れてしまいますがどんな子どもにも、赤ちゃんの頃があったわけです。

 ふだんの生活の中では、叱ってしまうことが多いかもしれませんが、赤ちゃんだった頃のことを思い出すと、心が優しくなるかもしれませんね。

 

人生、がまんも大切

2010 年 5 月 21 日 金曜日

 親として、子どもいやがることを無理にさせるのは辛いものです。

 無理強いすると、子どもとの間に摩擦が生じることもあります。

 「うちの家では、子どもの好きなようにさせているんです」という方針の家庭もあります。

 子どもの自主性を尊重したい、人に言われてするのではなく子ども自身で選び取るようになってほしい、親の想いを押しつけすぎるのはどうか、というような考えにも、わたしは賛同できます。

 しかし、しかしです。

 そういった考え方を肯定しつつも、やっぱりしなければならないことは、しっかりさせるべきだと思うのです。

  ゲームをしていて宿題ができなかった子どもに、「じゃあ今日はしなくていいよ」とは言いたくないのです。
  友だちと遊んで、おもちゃでちらっかた部屋は、子どもが片づけるべきだと思うのです。
  買い食いばかりしてお小遣いを使い切ってしまった子どもには、お金を与えるのではなく、お金に使い方を教えたいのです。

 人生、好きなことだけをして生きていけるわけではありません。

 好きじゃないけど、したくないけど、しなければならないことは、あるのです。

 そういったことから逃げずに、自分をコントロールする強さを身につけてほしい。

 ときに、「人生、がまんも大切」なわけです。

 

1日2時間の送り迎え

2010 年 5 月 19 日 水曜日

 ありがたいことですが、遠いところから開成に通ってくださる方もいらっしゃいます。

 Nさんも、家から教室まで、車で30分という遠隔地から4年間通塾してくれました。送り迎えで1日2時間、車を運転するわけです。親御さんの負担もたいへんなものだったと思います。Nさんはおとなしいけれども、がんばりやさんさんで、公立トップ高に進学して、国立大学に入り、今は、2歳の子どものお母さん兼、高校の先生をしています。

 Nさんの成人式の日に、お父さんと教室に遊びに来てくれました。

 その時に、たいへん驚きました。 

 お父さんにお会いしたのは初めてだったのですが、わたしのことをたいへんよく知っていてくださったのです。

  「先生は、昔太ってらっしゃたんでしょう。ダイエットして20kg減量されたってすごいですよね」
  「きゅうりが苦手だって、娘から聞いたことがあります」
  「ラーメン屋でアルバイトされていたときのエピソードはおもしろいですねえ」

 そして、お父さんはこうおっしゃいまいた。

 「家内が車の運転をできないもので、片道30分を2往復、週に3回の送り迎えは、わたしのしごとでした。正直、たいへんだなと思うこともありましたが、車の中で娘から塾の話を聞くのが、なにより楽しみでした。授業中で先生が話されたことを娘は、うれしそうにわたしにいつも話してくれていたんです。娘と話ができた車の中の時間は、わたしにとって大切な大切な時間でした」

 毎日が忙しく過ぎ去っていく現代人の生活の中で、子どもとゆっくり話ができる時間はどれくらいあるでしょうか。

 子どもの成長は遅いようで早いものです。子どもと過ごせる時間を大切に大切にしたいものです。

親の役割⑦

2010 年 5 月 17 日 月曜日

★最後に…

 

 うまくいかないとき、人はつい、周りの人や環境に原因を求めがちです。

 

 

 子育てにおいても、「なんで、あの子はああなんだろう・・・」とため息をついたり、「あんなことするなんて、信じられない!」と腹立たしくなったりすることは、よくあることでしょう。

 

 

 そういったときに、無意識に子どもに問題を見いだしているわけです。

 

 

 もちろん、子どもに問題があるのは確かでしょう。けれども、「子どもが悪い」と考えている間は、ものごとはよくなりません。「この問題を解決するために、親として自分に何ができるだろう」と想った瞬間、問題は解決に向けて進んでいきます。

 

 「親としてどんな役割ができるか」、そう考えられた時点で、よくなる第一歩を踏み出したと言えるではないでしょうか。

 

親の役割⑥

2010 年 5 月 13 日 木曜日

★サポーター

 

 

 親は子どもを応援するサポーターでもあります。

 

 

 厳しくする反面、子どもの可能性を信じて、励まし、元気づける存在でもあります。

 

 

 考えてください。

 

 

 「この子は伸びない」と思っている教師と「この子は絶対できる」と思っている教師のもとでなら、どちらの方が生徒は伸びるでしょうか。

 

 

 親が子どもをどのように思うかで、子どもの育ち方は変わります。子どもがやる気をもって、努力を重ねていくには、大きなエネルギーを必要とします。

 

 

 そして、そのエネルギーは、親から受け取る愛情によってつくられます。イヤなことがあって落ち込んでいるときやゆううつな気分のとき、気持ちが辛いときなどは、決してやる気になれないものです。そんなときに、自分を信じてくれている人がいるということは、心のエネルギーになります。親が「この子は絶対できるようになる!」と信じること。それが、サポーターとしての親の役割です。

親の役割⑤

2010 年 5 月 12 日 水曜日

★マネージャー

 

 うまくいく子どもとそうでない子どもでは、何がちがうのでしょうか。

 

 確実に言えることは「習慣」がちがうということです。

 無意識に何気なくやってしまっていることを習慣といいます。

 

 

 毎朝、歯を磨くのも、パジャマをたたむのも、くつをそろえるのも、習慣のなせるわざです。

 

 

 いい習慣を身につけると、人生の質は高まります。

 

 

 そして、いい習慣を身につけるためには、自分自身を律していく必要があります。

 

 

 けれども、決めたことをやりぬくということは、大人でも難しいもの。子どもが自らいい習慣を選び取り、それを身につけていくことは、たいへんなことです。

 

 

 ですから、習慣化するまでは、親が管理者となる必要があります。ときには、できていることをほめ、ときにはできていないことを指摘する、マネージャーとしての役割が求められるわけです。

 

 

 子どもにいい習慣がつくかどうかは、子どもの意志にかかっているのではありません。親自身がやりとげようと強く思うことがポイントです。

 

 

 そして、何よりも大切なことは、親が背中を見せるということです。すなわち、きめたことを親が率先して続けることです。ことばより行動が子どもに対して大きな説得力になります。

親の役割④

2010 年 5 月 11 日 火曜日

★カウンセラー

 

 

 人は聴いてもらえる、わかってもらえる、というだけで嬉しいものです。

 

 

 いつも、否定され、足りないところばかり指摘され続けると、だんだんとエネルギーがなくなってゆきます。

 

 

 何も気の利いたことが言えなくても、解決策が示せなかったとしても、笑顔で、うなずきながら、子どもの話に聞き入るだけで、充分、親としての役割を果たせているわけです。

 

 子どもの心が弱くなったときに、それを癒してくれる最大の場所は家庭でなければなりません。

 

 親が思う以上に、子どもは外の世界でストレスを感じていることもあります。

 

 友だち関係や学校生活等で、悩みを抱えていると、勉強する気持ちになりにくいでしょう。そういった精神状態で机の前に向かっても、能率は上がらないものです。

 

 子どもの話を聴き、気持ちを受け止め、共感することで、子どものココロは、すっと軽くなるものです。そのためにも、日頃から子どもの話に耳を傾け、気持ちを理解する習慣を身につけておきたいものです。