優秀な生徒の学習法を踏まえた、学習管理ノートの活用法
キミたちに優秀な生徒がする勉強法を踏まえた、先ほどの「学習管理ノート」を使った効果的な学習法を伝えよう。
まず、授業を受けたらすぐに習った箇所の練習問題を解く。
折り曲げたノートの、1日の実際の勉強の部分に練習問題を解いたことを書いておこう。
問題を解くと、できる問題もあるだろうし、できなかった問題もあるだろう。
答えを見て、できなかった問題は、自分の間違いを直し、正しい答えを覚える。
その際に、大切なのは、間違った問題とできた問題の区別だ。10問の問題を解いてみた。
その時にできなかった問題が、その中に4問あったとしよう。
テキストを汚すことをおそれず、できた問題とできなかった問題に、まずマークを付けて区別しよう。
これは必ずするべき作業だ。
取り組んだ問題には、すべて印が付いている状態にする。
無印の問題は、まだ取り組んでいない問題であることが、自分を含めて、誰にでも分かる状態にする。
こうして初めて、その問題集に自分が取り組んだ結果が残り、自分の復習や日々の学習の方針が決まるのだ
私が、管理ノートで勧めているのは、この過程で出てきた「できなかった問題への再アクセス」だ。
できなかった問題をできるようにして、「定着」させるところまで、学習を管理するのだ。
できなかった問題をできるようにして、はじめてキミの得点力や学力は一歩前進する。
曖昧に問題をやったままにしておいたのでは、確実な一歩はない。
■解いた問題の中の「できなかった」問題への再アクセスが最も大切
つまり、できなかった4問こそが、キミにとっての重要な4問なのだ。
すぐにできた6問は、キミにとって「安い」問題ともいえる。
その10問を、後に復習するときでも、
最初の勉強の時にできた問題は、復習の時にも割合に簡単に正解させることができるだろう。
「できなかった4問」を、次に復習するときにできるようにするのだ。
新たにできるようになった問題の数だけ、キミの学力アップの歯車がガッチリと回っていく。
管理ノートには、次にする復習の日程も、書き込んでしまうのだ。
できれば翌日、遅くても1週間以内に復習をしないと、効果は落ちる。
そのことは常識的に誰でも分かるだろう。
復習のためにかかる時間は、最初の時間の3分の1から、5分の1程度を予定すればよいと思う。
フリーステップ香里園駅前教室チーフ 松本克彦
