重要な2割の理解をまず優先して学べ
例えば、英文法を学習する場合だ。
分厚い英文法の参考書を見ると、さまざまな英文法上の原則や例外、いろいろな表現が書かれている。
ところが、実際に英文を読む際に、それらの英文法の知識で、いつも本当に必要なものは全体の2割程度である。
例えば、私の手元に、とある英語構文の参考書(問題集)がある。
前半の3分の1くらいのところで、
A is to B what C is to D(いわゆるクジラ構文)の解釈問題と説明がある。
そして、その20ページほど「後ろ」に、
not only A but (also) B の解釈問題と説明がある。
そして、そのさらに100ページほど「後ろ」に、
have + O + 原形不定詞・分詞 の解釈問題と説明がある。
少しでも、実際の生きた英文を読んだ人なら、この順番で「英語構文」を学ぶのはでたらめだと思うだろう。
実際には、「not only A but (also) B」は、「クジラ構文」の100倍は実際の英文で出てくる。
理屈の重要さから言ったら、「have + O + 原形不定詞・分詞」の構文は、さらにより大切だ。
つまり、参考書に書かれたすべての項目が、「等しく」大切というわけではない。
重要性に差があるのだ。
私は、まず重要な2割の理解を優先しろと言いたい。
科目の骨格にあたる、重要な知識を先に優先して習得することが大切なのだ。
■骨格にあたる、重要な知識を先に優先して習得することが大切だ