私は第1志望に合格することはできなかったが受験を経て2つのことを学んだ。
まず逃げるという選択肢だ。私は数学Bで統計、文系で地理、理科基礎で地学を選択するなど一見するとアブノーマルな選択を行った。しかし今となっては正しい選択だったと思う。なぜなら勉強が楽しかったからだ。私は個人的にベクトル、歴史、物理化学が大嫌いだった。しかしそれらを排除することで嫌いな物が無くなり勉強が以前よりは苦ではなくなった。つまり逃げられる時は逃げ自分にとって何が楽しいか、どうすれば有利になるかを考えることが必要なのだと感じた。
次に切り換えの大切さだ。私が第1志望に合格できなかった一番の理由は切り換えの遅さだと今は思う。遊びと勉強の区別が上手にできなかったのだ。受験期になり多くの人と共に勉強する機会が増えたが合格した人あるいは頭が良い人は皆、切り換えが本当に速かった。つい数秒前まで談笑をしていたのに「集中するね」と言った途端口を開かないような人がほとんどだった。しかし私は談笑の余韻を消せず勉強を始めてもだらだらと話し続けてしまい、結果的に勉強時間の不足を招いた。確かに息抜き程度の遊びや談笑は必要だが、それからいかに速く切り換えられるかが合否を分ける要因になってしまった。
私は第1志望には合格できなかったが第2志望に行くことは嫌ではない。強がっているように見えるが第1志望に落ちたことで自分に何が足りないか知るきっかけになり、また第1志望の先生が入学させなくて後悔する程大物になってやろうという気持ちになれた。大学受験で得たこの逃げるという選択肢、切り換えの大切さを元に今後の生活や自身が教える立場になった時に活かしていきたいと思う。