高・中・小(全学年)対象の学力アップ・中学受験・高校受験・大学受験志望校合格を目指す個別指導の学習塾

生徒と担任だけでなく、教室全体で目標に向き合える塾づくりがしたい

合格エピソード9選
板橋教室 学習プランナー

松田 あやか先生

中学受験レベルに満たない生徒と合格させたい担任講師

今回お話しするのは、当時小学6年生だった一人の生徒の中学受験合格までの軌跡です。
まず私が合格エピソードを受けて大切に思っていること。
それは、意識をあげることで成果は変わるということです。
1人のがんばりが全体を変えることができる。成功体験をつませることで、行動が変わります。
生徒の頑張りと講師の協力があり、合格に結びつけることが出来ました。
一人の生徒を合格させるまでにどんな道を歩いたか、どんな景色を見たかをお話ししたいと思います。

当時小学6年生だった生徒は、明るくて活発な性格。
様々な習い事をしており、「好きなことはとことん好き!嫌いなことは後回し!やらない!」という性格で、勉強は二の次。学力テストは国語と算数の点数が30点を取れればいい方、と学力に少し不安がありました。
おだやかで静かな先生が担任として指導を担当しました。この先生、実は心に秘めたものを隠していました。
本人と保護者の方が中学受験を本格的に考えだしたのは小学6年生になってからのこと
最初は中学受験への覚悟がなかなか決まらず、中学受験コースへの切り替えに足踏みをしている状態でした。

中学受験を視野に入れていることは把握していましたので、手を尽くして中学受験の対策を考えていました。
しかし、「中学受験を決めても、行きたい進路を選べるか確信が持てない」、「まず学力を中学受験レベルまで上げる必要があり、時間的に厳しいものがある」という現実が横たわっているのもまた事実でした。
同時期、担任講師と話す機会を設けました。講師自身が中学受験経験者であり、中学受験を目指す生徒を合格させたいという想いを持っているとわかりました。この時に、実は心に強く熱いものを秘めている講師だと初めて感じたのです。

「本人の強い希望」へ

夏休みのことでした。私はその生徒に、受験したいと思うかどうかを直接訪ねました。
帰ってきた答えは私が想像していたものとも、これまで本人が教えてくれていたこととは異なっていました。
「自分から中学を受験したいと思ったことはなくて、周りが受験するといっているから自分も受験しなければと思った」
そして、「受験はどれほど厳しいのか、私立の中学はどのような学校があるのか」と質問してくれました。
実は受験をするかどうかを悩んでいるのではなく、そもそも受験をするかどうか判断する材料を持っていなかったのです。

私は改めて生徒と中学受験のことについて相談する時間を設け、色々な学校情報や入試制度を一緒に調べました。
未来の話を重ねていたある日、生徒が小さな紙を持ってきました。
「本人が受験をしたいと言っていますので、ご相談させてほしいです」
保護者の方からのお手紙でした。
私は驚いて、思わず「受験したい?」と何度目か分からない質問を投げかけました。
「受験したい」
この日初めてはっきりと答えが返ってきました。
私も、「なんとか合格をさせたい」と強い気持ちを抱きました。
必死で中学校を調べ、中学受験に精通している人からの情報も集めます。
担任講師と一緒に何度もカリキュラムや宿題、自習内容を練るために打ち合わせをしました。
何せ小学校内容を基礎から固めなおし、中学受験に通用するところまでもっていかなければいけないのです。時間的な余裕はありません。 方針は授業では「過去問を分析して頻出の単元を確実に押さえていく」手段を選びました。
まず過去10年分以上の過去問を集めて傾向を掴み、頻出の「小数と分数の混合型四則演算」、「割合」、「速さ」といった単元に絞った授業をしました。
どれだけ教室で勉強をさせたとしても時間が足りなかったため、家庭学習の内容を決めたうえで保護者の方に共有し、毎日の家庭学習を徹底してもらいました。
FSの授業では過去問頻出単元の復習と演習、家庭学習では教材の中から必要単元のみピックアップしたうえでの総ページ数を、9月から12月の初めまでに終わらせるように計算をして、自習の指示を出しました。その自習の量はなんと一日20ページ以上。

一度は諦めかけるも再奮起

ただ、やる気があっても明確な志望校は決定していないうえに、授業をしても解答欄の半分以上は空白。
私も担任講師も、家で学習の様子を見ている保護者の方にも、不安を募らせながら時間が過ぎていきます。
三者面談を定期的に行い、冬になりました。
12月の三者面談で、保護者の方から「家族で受験をやめようと話している、塾もやめたい」と打ち明けられました。
あまりに突然のことで頭が真っ白になりながらも理由を聞くと、
「家庭での過ごし方に緊張感がないし態度変容が見えない。直近の首都圏模試の結果も合格可能性30%以下。もう望みはないし無理して受けることはない」とのことでした。

頑張っているものの成果がでない状況と思わせてしまった自分の力不足が悔しくてたまりませんでした。
忸怩たる思いで、どうしたいか本人に尋ねました。
「受ける。受けたい」
夏までとは違い、はっきりと言ってくれたのです
「フリーステップも絶対やめない」と、お母様と私に向かって強く宣言をしたのです。
「受験をするにしてもこのまま頑張っていればどうにかなるだろう」と曖昧だった気持ちから、絶対に受験したいと覚悟を持った表情が見えた瞬間でした。
冬期講習は毎日朝から夜まで自習と授業をこなしました。
冬期講習はとにかく「合格する」ためだけのカリキュラムを作成し、これでもかというほど過去問を解いてもらいました。

「想い」は伝染し、教室を挙げての応援と快挙に

担任講師は、「冬期講習で過去問をいつ、だれが担当するか」をあらかじめ決めたカリキュラムを作成。
各科目を担当する講師への「生徒にとって分かりやすいように指導するためのアドバイス」や「授業内で必ず解けていてほしい問題のピックアップ」の指示、さらには講師間で回答方法を共有し、1つの問題の解き方を統一するところまで徹底させました。
私からの指示ではなく、担任講師が率先してアイデアを出してくれました。
秋に解いた時は1桁台だった過去問の点数は、12月の面談以降のカリキュラム変更を経て、冬期講習中には95点にまで上がりました。
「本人が本気でやっているのに、自分たちが立ち止まるなんてできない」
担任講師も対策を練り続けました。
起床時刻から始まる一日のスケジュールまで計画を提案。私も保護者の方と相談を繰り返し、学習指導はもとより、接し方やその日のコンディションのことまで逐一共有します。
12月の面談の際、「塾の教室で頑張っただけではだめだ」と気づいてからは、ご家族にも積極的に情報共有や進捗確認を行うようにしました。
担任講師の熱量が他の講師たちにも伝わりはじめ、時間を見つけては自主的にカリキュラムの相談や受験日程の調整、自習対応を行いました。
入試を直前に控え、教室のホワイトボードを用意して受験日までのカウントダウンを始めました。
かわるがわる講師の先生がコメントを書き、激励を送りました。
入試前日にはサプライズのメッセージカードが渡され、本人は驚きながらもとても喜んでくれました。
担任講師は「ここまでしんどかったと思う。でも、私とチーフが組んだ鬼のようなカリキュラムについてきて、鬼のような指導に耐えてくれたのだから大丈夫。いってらっしゃい」と送り出しました。
その後すぐに保護者の方へお電話をし、今まで頑張った姿や成果を改めてお伝えしました。
「ここまで一生懸命やるなんて、正直驚いている」、「教室では元気に“いってきます”をしたと言っていたが、今家で泣いている」カードのお礼を受けながら、そんなお話を伺いました。
いつも元気で明るい子が泣いている姿が想像できず、驚いて理由を尋ねました。
お母様いわく、「先生たちのメッセージが本当に嬉しくて、心強くて、フリーステップで先生たちと頑張れてよかった」という理由で泣いていたとのことでした。
それを聞いて胸が熱くなり、思わず「一緒に頑張らせてくださり、本当にありがとうございました」という言葉とともに改めて心から激励を送りました。
結果は、第一志望に初日午前で合格しただけでなく、それよりも難しい中学校にも合格する力を身に付けることができていました。
合格発表後は、涙を浮かべて笑顔で結果を伝えに来てくれました。
合格の報告に来てくれた時は、担任講師をはじめ授業がない講師もかけつけてみんな泣きながら喜びを共有しました。
担任講師は誰より泣きながら喜んでいました。
そして、その後です。
無事に2校の合格を勝ち取った生徒は、本人が中学でやりたいことと学校の方針が一番合っている第一志望校への進学を決めました。
3月には小学校を卒業し、晴れやかな表情で教室に報告に来てくれました。
「中学校の定期テストで100点を取る」という新たな目標のもと、今も元気にフリーステップへ通い続けてくれています。
学年を超えた新しい友達も増え、講師の先生も巻き込んで教室をいつも明るく、にぎやかにしてくれるようになりました。

生徒、担任講師や保護者、みんなを巻き込んだ取り組みに自信

受験で培った経験や想いは、今後も生徒を助けてくれる糧になると思っています。
担任講師は今回の受験結果から自信を持ち、次の受験生に向けてがんばってくれています。
私自身、「生徒と頑張るだけでも、講師と頑張るだけでも、保護者と頑張るだけでも十分ではない」と学びました。
担当講師は、メッセージカードに
「一人じゃないよ。みんなで一緒に戦ってきたんだよ」と書いていました。
本当にその通りだったと思います。
私はずっと「全員が同じ方向を見て同じ温度感で目標に向かって走る塾」をつくりたいと思っています。
受験に対する意識づけからはじまり、保護者の方との定期的な面談、担任講師をはじめとした講師育成により、その第一歩が踏み出せた事例だったと感じています。
しかし生徒の合格体験記にはこう書いてありました。
「受験をすると決めてから、フリーステップの先生方や、お母さん、お父さんが自分のためにやることや受験校を真剣に考えてくれてすごく安心して受験に臨むことが出来ました」
私のサポートを心から頼りにしてくれていたと知り、胸が熱くなりました。
あの日「受験したい」と言ってくれた勇気を、「フリーステップはやめない」と宣言してくれた勇気を、合格という人生の中でも大きな成果に結びつけることができて、心の底から良かったと感じていますし、これからも一生忘れられない軌跡になったと思っています。
私はこれからも生徒が出してくれた勇気をすくいあげられるような、一生続くような後悔をさせない学習プランナーを目指し続けます。

※本文中の赴任教室名・部署名は原稿当時のものです。現在とは異なる場合があります。

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