開成教育グループ

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塾生保護者の子育てエッセイ 子育て百景

選考委員特別賞

三人三様

さくら様

私には三人の子どもがいます。保育に携わる仕事をしていましたので、ある程度の知識や経験はあったつもりでいました。けれど、自分の子どもとなると思い通りには全くいかず、毎日が反省の連続です。今となっては落ち着いて反省もできますが、その時には、どうして私だけと涙したり、自分を責めたりもしました。特に反抗期は、そういう物だと分かっていながらかなり戸惑いました。これは反抗期だと自分に言い聞かせながらも、大人気なく腹が立ったり、こんなに悲しい気持ちになる程なら産まなければ良かった、とさえも思いました。それが三人分ですから、何年悲しい思いを続けたでしょう。今となっては笑い話ですが。悲しい思いをした分、うれしかった事や喜びも三倍です。一生懸命子どもと過ごした分、私自身は親子関係はとても良好だと自負しております。きっと子どもの心の奥にもその思いがあるはずです。目に見えない愛は、きっと一人一人の心の中に伝わっていると思います。子どもは大きな愛で見守ってあげると、その中で自分を発見し、成長します。三人が同じようにはなりません。個を持って産まれて来ています。精一杯子育てし、今、終盤にさしかかり、何年もの歳月を懐かしんでようやく、そう思えます。

水族館が好きだった長女は、水関係の仕事に就きたいと学び、ダイビングインストラクターをしています。大海原をどんどん潜る姿は、不安も孤独も感じない野生の勘の鋭い彼女らしいなと思います。

幼い頃から、姉と並んで覚えたての文字で日記を書いたり、覚えたての数字で計算したりしていた長男は学ぶのが好きだった様です。野球もしたい、と始め運動も大好きだった様ですが、小二の時に「30分のランニングと30分の計算どちらが好きか?」という質問に「計算」と答え、それがきっかけで塾に通い始めました。地元の国立大学を目指していたのですが、入試直前になり急に「九州大学に行く。」と言い出し結局九州大学に入学しました。遠い土地で暮らすのはどうかと案じているのですが、本人は自分に合った大学だ、と生き生きしています。今となっては任せて良かった、と安心しています。

現在受験生の次女は、音楽、吹奏楽が好きで、日々努力しています。幼い頃から音楽のビデオやCDを聴くと体を動かしていました。

三人共、自分で道を見つけて歩んでいます。大きな道は親が作り見守ってやり、その中でそれぞれの道を失敗し、修正しながら自分達で歩んでいます。

励ましてあげれば、子どもは自信を持つ。

見つめてあげれば、頑張り屋になる。

守ってあげれば、強い子に育つ。

ある本で読んだ大好きな言葉です。ずっと大切にしてきた言葉です。三人育てて良かった。心からそう思います。感謝しています。

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